2022年Districtの秋冬スタイル
‘ジャーミン・ストリート/マディソン・アヴェニュー/キャット・ストリート’……今シーズンのDistrictのテーマです。ブリティッシュもアメリカンもモードも同時に楽しめる自由な街、東京 原宿からこの秋Districtのメンバーが気になるオススメのスタイルをご紹介します。
ハマモト)20代前半でヨーロッパのモードブランドに刺激を受け、社会人になってからトラッドを学んできましたが、どちらも教科書通りに合わせるというよりはMIXしていかに自分らしくアウトプットできるかを常に考えてきたような気がします。年齢的なものや、世の中の潮流もあってか最近はトラッドなものに目がいきます。ちょうど半年程前にこの秋冬にどんなものを着たいかを考えていた時にネイビーのブレザーを新調したかったのと、久々にブラックウォッチのパンツが穿きたいと思ったのもそんな気分からでした。ブラックウォッチはどうせやるなら本当に良い物をという思いからスコットランドの老舗LOCHCARRON社のものをチョイス。納得の1本でブリティッシュなテイストは取り入れつつ、Districtのアメリカンブレザーを着て間違いのない合わせも勿論おすすめなのですが、アメリカントラッドやアイビーを日本に広く広めたブランドのパロディをモダンなテイストにリプロダクトしたkolorのスウェットとオックスフォードのボタンダウン、VANSを合わせスクールテイストにまとめてみました。上品さは欠かせませんのでスウェットはタックイン。アウトドアものではなく、mandoのムートンベストをさらりと合わせ、自分らしいMIXスタイルの完成です。
ベスト:mando MOUTON VEST 1166-559-1260 ¥195,800
カットソー:kolor DOCKING SWEAT 1163-599-2159 ¥39,600
シャツ:District ROYAL OXFORD BD SHIRT 1111-699-3304 ¥20,900
パンツ:District CHECK 2PLEATS WIDE PANTS 1114-699-8246 ¥49,500
シューズ:VANS SPORT 1331-499-9523 ¥11,000
コバヤシ)Districtのタキシードブレザー以来、7年ぶりにブレザーを買いました。昔から金ボタンには苦手意識があり、金ボタンのブレザーはなんとなく避けてきました。紺ブレに白やサックスブルーのボタンダウンシャツにチノパンで、足元にはローファーを。そんな王道なスタイルに憧れつつ自分が着るとどこか違和感が拭いされず、なぜかムズムズしてくるんです(笑)。ただそこにとらわれ過ぎなくても良いかなと、ここ最近は思い始めました。王道の良さを知りつつも、自分は天邪鬼なスタイルを楽しもうと方向転換。というわけで今回は、ボックスシルエットやフックベント等District流のアメリカンブレザーをメインに、インナーには、ファブリックアンのネイビーストライプのバンドカラーを。パンツにもDistrictのネイビーストライプシャツを合わせて、全身ほぼネイビーのコーディネート。ただしこだわりとしては、そんなネイビー達からちらりと除く淡いパープルのANTIPASTの靴下。全身ワントーンにまとめて靴下の色を変えるのが個人的に好きなのもありますが、靴下って人の個性が出る気がして、実は侮れない場所かなと勝手に思っております。ぜひ皆様も、足元で自分らしさを表現してください。
ジャケット:District RELAXED 3B SRG BLAZER 1122-259-5964 ¥79,200
シャツ:fabrique en STRIPE BANDCOLLAR SHIRT 1159-343-8515 ¥25,300
パンツ:District STRIPE 2PLEATS PANTS 1114-699-8241 ¥29,700
ソックス:ANTIPAST SP RIB SOCKS 1335-599-2782 ¥3,080
クズヌキ)Scye別注のチノ素材セットアップが記憶に新しいところですが、チノ素材のブルゾンとパンツのセットアップって他に無くて新鮮じゃない? というところから企画したチノラグランブルゾン+チノ2インプリーツパンツの組み合わせ。ブルゾンはラルフローレンを彷彿とさせる、アメリカンなデザインながらブリティッシュのスイングトップのラグランスリーブを併せ持った、1着で今期のテーマを全て凝縮させたモデルです。
インナーにはLOVATのヘリンボーンツイードのジャケットにJOHN SMEDLEYのタートルで、ブリティッシュカントリーの雰囲気をプラス。足元は既に大変ご好評の内に完売しておりますが、アメリカを代表するシューズブランドG.H.BASS別注のキャンプモカシンを合わせました。(もしかするとまた再登場するかも?)あ、一応kijima takayuki別注のベレーもいつもと変えて右に倒し、イギリス式にしてます! 東京のファッション(特にメンズ)は世界中のどこと比べても自由な装いが楽しめる最高の場所です。皆様も思い思いにファッションを楽しんでくださいね!
ブルゾン:District CHINO RAGLAN BLOUSON 1125-699-8172 ¥49,500
ジャケット:District HERRINGBONE 3B 1121-259-2858 ¥85,800
ニット:JOHN SMEDLEY RICHARDS TURTLE NECK 1113-499-4874 ¥37,400
パンツ:District CHINO 2INPLEATS 1114-699-8242 ¥26,400
ベレー:KIJIMA TAKAYUKI for District 1338-599-2339 ¥17,600
モリヤマ)もともと子供の頃はアイビーの子供版みたいな格好をさせられていて、大人になったらラルフローレンの流行でアメリカからみたイギリスを知り20代はかなりブリティッシュにハマった経験があります。並行してDCブームも経験している世代ですが、Districtでいろんなお洒落なお客様から自由にいろんなスタイルをミックスさせる技を教わった気がします。個々にはトラッドなアイテムなのにコーディネートはヒトとは違う……そんな好みに行きついたのもDistrictのお陰。
この秋冬はツィード発祥の地の生地メーカーLovatのハッキングが個人的にツボです。
いまスーツを着ている人々を見てもスラントポケットどころかチェンジポケットさえほとんど目にしないところを見ると、伝統的なスタイルながら同時にアバンギャルドにも感じます。共生地のラペルドベストにチノパン、シャンブレーのシャツにタイドアップで英国カントリースタイルTOKYO版の出来上がりです。ネクタイはJUPEの手刺繍タイならさらに無国籍な感じが加わって楽しくなります。