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District通信 | 注目のブランドやアイテム

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TROUBADOUR

2012.01.26|by プロフェッサー“S”


※ すべて参考商品、1月27日(金)以降、続々入荷予定です
商品に関するお問い合わせはすべてDistrict UNITED ARROWSまでお願いいたします。

2012年春夏のディストリクトのテーマは、“TROUBADOUR(吟遊詩人)”。彼らが旅先で出会った色、カタチ、柄、布、タッチ…をイメージし、自由で色彩豊かな、人間味溢れるコレクションを展開します。

みなさんこんにちは。この時期になるとやってくる“S”です。そうですお判りですね?2012年春夏のディストリクトのテーマのお話です。つい先月まで例年よりもあたたかかったものの、只今、絶賛寒さの真っ只中ですがいかがお過ごしでしょうか?気持ちのよい春を待ちながら思いを馳せてみましょう。

今回のテーマは“TROUBADOUR(吟遊詩人)”。いつものように、栗野教授のお言葉を借りてみましょう。



トゥルバドゥールとは、吟遊詩人のこと。かつて“吟遊詩人”と呼ばれた人たちがいました。吟遊詩人たちは町から町へ、村から村へと旅しながら、立ち寄った先々で’詩”を読みました。

彼らの立場は“自由人”彼らは組織や集団、そしてあらゆる共同体に属さず、常に自由の身で居続けました。或いは一時的に特定の集落に身を置くこともあったでしょう。時にはコミュニティーの政治に参加することもあったそうです。彼らの自由な視点や、ヒトとしての根源的なところから生まれる発想が、コミュニティーの活性化に役立つこともあったとか。

そして、彼らはまた次の地へと旅立っていきます。生まれ育った土地から遥か遠く離れ、吟遊詩人たちは、その場所、その時にしか生まれ得ない真実の言葉を紡ぎだします。村から村へ、町から町へ、里から里へ、そして国から国へ…吟遊詩人たちは旅を続けながら、真実を探し続け、真実の言葉を求め続けます。

2012年、春・夏のディストリクトは“Troubadour:吟遊詩人”をテーマとします。Troubadourたちは、世界を旅しながら、詩を吟じ、土地土地から生まれるセンチメントを言葉にしていきます。ディストリクトではTroubadour達が旅先で出会った色、カタチ、柄、布、タッチ…をインスピレーションとし、自由で、色彩豊かな、ヒューマンなコレクションを展開していきます。

ヒント:Romeo Gigli、Dries Van Noten、Kenzo、Issei… といった先達デザナー達が具現化した世界、そして世界各地のエスニック・コスチューム
アイコン:ドノヴァン、ブライアン・ジョーンズ、ジミ・ヘンドリクス、オスカー・ワイルド、アンドレ・ジッド

Troubadourたちは軽やかに、鮮やかに、そして美しく、旅を続けていきます。

今回は現代と少々離れたイメージをお持ちになるかもしれませんが、今に置き換えてみましょう。

震災を向かえた私達は今までを見直して、選択眼が少し変わってきました。一人ひとりが「必要なもの」と「そうでないもの」をはっきり分け始めてきたようです。「人をめぐる環境」でもあるファッションに求められるものも変わってきています。その中で、本能的に選んでいるのはいろいろな「たしかなもの」のようです。それは、ただ実用的なものだけではなく、自分を「持ち上げてくれる(アゲてくれる)」ファンタジックな要素も含まれています。

ディストリクトも含まれる、ユナイテッドアローズでは、「たしかなもの」の持つ要素のひとつを「トラッドマインド」と呼んでいます。「エスニック」というのは、その国民性を代表する要素であって、広い意味で「トラッドマインド」でもあります。ヒトがエスニックに魅力を感じるのは、そのヒト(国民性)を外見としてシンプルに表わしたものであるという事と、ひとりひとりのDNAに訴えかけるような「強いもの」だからかもしれません。旅をして、今まで見たことのないものに出会って魂を揺さぶられたことは皆さんも御経験があると思います。

今回は各地を訪れながら、印象に残ったものを自分に採り入れそれを表現してゆく吟遊詩人の気持ちになってみて、自分の心の中の声を聴きながら、「自分に必要なもの」や、初めて出会った「自分をアゲでくれるもの」を探して、彼らがつむいだ「詩(言葉)」の代わりに身につけるものを使って、今の自分の気持ちを表現して楽しみましょう。

着こなしにおいても、かつての吟遊詩人は、その独特の感性で自分の心の琴線に触れたものをコーディネートにとりいれて、見た目にも楽しい着こなしをしていました。ファッションの世界で、それを行ってきた代表的な先達デザイナーが高田賢三、三宅一生、Romeo Gigli、Dries Van Notenという訳です。

また、現代における“吟遊詩人”はいるのか?という問いに対しては広義で捉えるとミュージシャンや、アーティストがそれにあたるのではないでしょうか?彼等は皆、自分探しの旅を行い、作品としてそれを発表するだけでなく服装でもアイデンティティーを表現しています。

今シーズンは吟遊詩人達が旅先で出会った色、カタチ、柄、布、タッチ…をイメージして、「現代だったら」と想像をふくらませて、自由で、色彩豊かな、人間味溢れるコレクションを展開していきます。ディストリクトなりに、「大切にしているもの」「自分達の今の視点でのエスニックなアイテム」や「強いもの」を御用意してみました。皆さんの「自分探し」と「今の自分を表現するもの」のお役に立てるものが見つかったら幸いです。今の自分を精一杯表現して、着ることを楽しんでください。

“S”



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