MOHAIR TROPICAL
Districtが2000年9月にオープンした時の品ぞろえで当時ほかのユナイテッドアローズとまったく趣が違ったのがスーツ。
イタリアンな3つボタン段返りサイドベンツが主流の当時、Districtでは2つボタンにセンターベントのよりコンテンポラリーなラインナップ。
そして織り柄のシャドーストライプなどはありましたが、すべて色は黒のみの展開だったんです。
ストイックなカラーコンセプトは当時初めてお取り扱いさせてもらえることになったCOMME des GARÇONS HOMME PLUSほかデザイナーブランドと良く馴染み、モードもクラシックも並列でたのしむ"CREATIVITY&CRAFTSMANSHIP"というお店のテーマをしっかり表現していました。
あれから23年が経過して黒いスーツはビジネスでもさまざまなセレモニーでも当たり前に目にするようになりました。
数年前にわたしの息子が就職活動でさまざまな企業様にお邪魔する機会があったのですがそんな就職活動の場でも学生さんたちの多くは黒いスーツだった...なんて話を聞いて驚いたものです。...当然西洋のドレスコードでは黒はあくまで"喪"の色...ですが、ファッションの視点ではいまどきそんなことを気にする人もいなくなったという事ですね。
むしろ安全策として黒いスーツという選択もひろく浸透した感があります。
以前kolorの阿部さんとお話した際に伺ったのは、"黒を選んでおけば安心・おしゃれ"というのがあまりお好きではなく、よほどのことが無い限りラインナップに黒の服は作らないという事でした。逆説的にあえて黒い服を作るときは黒でなければいけないなにかがあっての作品でもあるわけです。
District(Districtレーベル)でもここ数年は黒いスーツ、セットアップは積極的にご紹介してきませんでした。トラッドな色やプロダクツがおもしろく見える・感じるといういまの時流もありますし、阿部さんのお話のように、もしくは制服かのように周囲に溶け込むために安全策で着る黒ははたしてお洒落なのか?という思いもあったからです。
【UNITED ARROWS】
■ MOHAIR/TROPICAL S-MODEL 3BUTTONS SUIT (NAVY,BLACK)
1123-161-5581
Size:42,44,46,48,50,52,54
Quality:羊毛60%・モヘヤ40%
Price:79,200JPY(Tax in)
(身長168㎝ BLACK 着用サイズ44)
ところが、です。年齢もあると思いますが黒いスーツ、もしくはネービーのダークスーツは身だしなみとして着ていかなくてはならない場というものがあるのも事実です。
日本では当たり前になっていますがやはり結婚式に黒というチョイスにはいささか抵抗はありますが(そういう時はネービーを)急に黒のスーツが必要になる事はつづく年齢ってあるんですよね。
そのたびに以前購入したスーツをクローゼットからだして袖を通すわけですが、これがまたラペルが細いとか、肩パッドが鎧のようとか、そもそもウエストが入らないとか...愕然とするくらい自分のイメージとかけ離れているものです。着ない(見ない)間に世の流れとともにスーツのトレンドもすこしずつ変わり、私たちの目もそれに慣れ・それが心地よくなっていることに気づきます。
大人の男性ならちゃんと無地のネービーと黒のスーツは備えておきましょうという話で、今回ユナイテッドアローズのレーベルからモヘアトロピカルのスーツをDistrictでも置くことになりました。
ナチュラルで丸みのある肩とシングルの3つ釦はクラシックにやや高め。サイドベンツにパンツにはフロントにワンプリーツでやや細身のテーパード。
いまベーシックに感じるそしていま着たくなるスーツってこうだよねというバランスです。
【UNITED ARROWS】
■ MOHAIR/TROPICAL S-MODEL 3BUTTONS SUIT (NAVY,BLACK)
1123-161-5581
Size:42,44,46,48,50,52,54
Quality:羊毛60%・モヘヤ40%
Price:79,200JPY(Tax in)
(身長166㎝ NAVY 着用サイズ44)
ドレスコードに準じたTPOにあわせたスーツあってこそのお洒落...。さらにこういう場でも自分らしいとおもえるカットやフォルム・生地のスーツで装いたいですから、やっぱり備えは必要です。
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