SCYE BASICS for District SPECIAL MA-1
2022年、11月25日(金)に、長年お付き合いのあるSCYEに別注いただいたスペシャルなMA-1を発売いたします。昨年のヴァーシティジャケット、トレンチコートに続き、今回もパタンナー宮原氏との対談形式で別注MA-1の魅力をお伝えいたします。
Photo_Rentaro Iwashita
Text&Edit_Mutsumi Iijima
◆なぜ今、MA-1なのか?
一同「本日は宜しくお願い致します!!」
イイジマーニ)(以下飯島)宮原さん、今日は以前に別注で作成いただいたヴァーシティジャケットをお召しですね!
宮原氏)(以下宮原) やっぱこれ、いいよね!Districtの別注。サイズ感も調度よくて、大人も若い子も着られるバランスだよね。
濱本)(以下濱本)そうですね!結果、非常に多くの方に着ていただけるものになりましたね。私も前回の受注会でオーダーさせていただいて、11月になり無事に手元に届きました。笑
宮原)濱本さんも買ってくれたんだ~嬉しいなぁ。 あと、インスタ見てたらさぁ、いつも森山さんが対応されている、〇〇さんがアップしてくれてたよね?
飯島)はい、〇〇さん、オーダーいただきました。インスタもアップしてくれてましたね。
宮原)嬉しいよねぇ。そろそろ着られる季節だし、喜んでもらえていると良いね! 最終的に何人にお求め頂いたんだっけ?
濱本)最初の販売であれくらいで、そのあと追加して、、受注会でこれくらいで、、、。
宮原)Tシャツの枚数の話みたいだけど、アウターの話だもんね。笑
濱本)コロナ禍でライフスタイルが変わり、丈の短い物や軽快に着られるアウターは、お客様のライフスタイルに寄り添うアイテムなのではないかと想像していました。今までDistrictではあまり提案のしてこなかったヴァーシティジャケットは、お客様のクローゼットにはない新鮮なアイテムと捉え、良いご提案が出来るのではないかと思っていました。結果、想像以上でしたが・・・笑
宮原)そういった意味では今回の別注もそれに近いよね!
濱本)そうですね!ヴァーシティのアイディアを考えている時から想像していたのですが、この手の丈の短いものを気に入っていただいた方は、きっとまた同じようなものを買い足したくなるんじゃないかと思っていました。
宮原)確かにそうだね。勿論、コートの良さもあるけど。丈が短いと車の乗り降りがしやすかったり・・・。
飯島)電車も座りやすいですね。
宮原)そう、あと自転車もいいね。保温性はお尻が隠れた方がいい面もあるけど、使い分けが出来るとやっぱりショートアウターは便利だよね。
濱本)そうですね。そういった理由から、万人が知ってるMA-1を久しぶりにきちんと提案するのが今年は新鮮なのではないかと思いました。
◆MA-1のディテール
飯島)SCYEではよくMA-1を提案されていますよね?日高さん(※デザイナー)がお好きとか、よく着ているとかあるんですか?
宮原)そうだね。日高も本物を持っているし、着ているっていうのもあるし。MA-1に限らず、ミリタリーやワークはブランドとしてはいつも提案しているね。それをレプリカのようにそのまま作るのではなく、SCYEらしいアレンジやデザインしたものは毎シーズン展開しているんじゃないかなぁ。
飯島)そうですね。SCYEといえばなイメージがあります。
宮原)うん、永遠のテーマじゃないけど。そういったものに新しい価値をプラスし、アレンジしてっていうのをずっとやり続けているね。軍パン作ったりとか。
飯島)先週自宅の近くで、数年前にSCYEで展開していた、MA-1の下にチェックのチェスターコートを重ね着しているようなデザインの所謂ドッキングMA-1を着ている女性とすれ違ったんです。
宮原)ほんとにー?懐かしいし、嬉しいね~。
飯島)すごくタイムリーで今見ても素敵でした。
濱本)あの時のMA-1の作りも本格的でしたね。
宮原)取り外し出来ないけど、MA-1部分も、チェスターコート部分も本格的なディテールでしっかりと作りこんだね。
飯島)どっちもバラバラで販売した方がいいのではないかと思うくらい素敵でしたね。とても贅沢。
濱本)普通のMA-1は作らないようにされていたんですか?
宮原)いやいや、全然そんなことは無くて。レプリカではなく、SCYEらしい要素をというのは常にあるので、シルクサテンの素材にしたり、ポリエステルタフタにしたり、ドッキングしたりと色々作ってきましたね。そういった意味では、ここまで本格的なMA-1を作ったのは初めてかもね。でも他にはないSCYEらしい一着になったのではないかなと。
濱本)まさに今回のMA-1は今現行で売られている物でも昔の復刻でもなく、今までにはない都会的なMA-1だと感じました。
【SCYE BASICS for District】
■SPECIAL MA-1
1165-599-1571
SIZE:36,38,40
Price 93,500JPY(Tax in)
※2022年11月25日(金)発売(オンラインストアではAM11:00からの発売となります)
※お電話でのお取り置き、通信販売のご利用は11月28日(月)からとなります
宮原)この配色いいよね!
飯島)素敵です!表地がまず既製と異なり、ブラウン味のある綺麗なオリーブ色なのと、3素材(表地、裏地、リブ部分)の配色がまとまっていて絶妙です。
濱本)ベージュの裏地は大人っぽくて、ファッションアイテムとして提案するにも説得力があります。
宮原)普通はオレンジだけどね。街で着る場合はオレンジで着る必要がないからね。
飯島)裏返しでは着られないジップの使用なのに、裏の仕様など、それ以外はしっかりMA-1のデザインを踏襲しているのには驚きましたし、SCYEらしいと思いました。
宮原)全てのディテールに理由があるし、意味があるからね。格好良いからここのデザインの真似をしようではなくて、全てに意味があるから、そういうデザインになっているんだよね。
宮原)左のポケット部分のペン差しのキャップもちゃんと入っているからね。こういうディテールから入るからさ!まずMA-1って決まってからは一早くこれの在庫を押さえたんだよね。笑 これはドイツ製なんだけど、今は探しても中々見つからないね。あっても、プラスチック製で座薬みたいなのしかなくてさ。
一同)笑
宮原)これは真鍮でちゃんと昔からあるようなものを使用しています。 あとは、このポケット自体にも拘りがあって。ポケットのパターンは四角いんだけど、縫う時にポケットが膨らむように縫っているのね。
飯島)・・・
宮原)わざと雑に縫っていると言えばわかりやすいのかな。四角いパターンの物をそのまま四角く縫うと、パキッと四角いポケットになってしまうから、縫い方も工場にに指定しています。もうここまで行くと加減なのだけど。
一同)なるほどー!
宮原)そのまま四角く縫うと、煙草の箱が袖にくっついているみたいに見えちゃうの。
飯島)こなれて見えるように、見えない工夫が詰まっているんですね。
宮原)あとはMA-1最大の特徴のダブルヘッドスリーブ。通常は袖の刳り(くり)が外側が山袖で、反対側が谷袖なんだけど、MA-1は両方とも山袖になっているんだよね。これのお陰で操縦する時(当時は飛行機など)に突っ張らないようになっていて、そういうディテールも踏襲しています。
濱本)昔は命に係わる話ですもんね。
宮原)そう、ちゃんと理由があるんです。
宮原)あと、裏返しに見るとわかるんだけど、谷袖の部分にステッチを入れていて、調度脇の下の内面部分には内容物が入らないようにしています。
一同)!!!
宮原)その方がより動きやすいからね。肘の部分もほら。ちゃんとVにカットしてあげて。
飯島)こっちも・・・すごいですね。
濱本)これって普通はあるディテールなんですか?
宮原)現行品はわからないけど、当時のミルスペック、本物のMA-1には採用されているね。
飯島)これは気が付かなかったですね。お客様にも裏返して御説明しないとですね。
濱本)裏返す間もなく売り切れちゃうかもしれないけどね
一同)笑
飯島)内側に使っているのは中綿ではないですよね
宮原)そう。最近だとポリエステル中綿を使用することも多いんだけど、昔はウールとかのくず綿みたいなシート状の物を使用していたりして。今回はそれよりも軽くて保温性の高いフリースを入れているね。ボリュームも程よく出てくれて。
濱本)春夏シーズンもそうなんですが、シーズンの後半まで着られることがお客様に提案する上でとても重要なことだと思っています。昨年のヴァーシティジャケットでも意識しましたが、MA-1も保温性は重要なポイントでしたね。
宮原)スペックは大事にしていますね。あと中綿はずっと着ていると(綿が)痩せてきちゃうから、今回は長く着てもらいたいからフリースを中に入れました。
飯島)SCYEの服はいつもそうですが、今回も現代版にアップデートされていますね.。
宮原)レプリカを作っているわけではないからね。ただ元々のディテールにリスペクトはしつつ、SCYEらしい表現が出来ればと思っているね。毎回言うけど、ディテールには意味があるから。
濱本)ヴィンテージを解体したりもするんですか?
宮原)それは絶対にしないね。コピーになっちゃうから。レプリカを作るならそうするんだろうけど、それは面白くないから。
宮原)解体しなくてもさ、見たり触ったりしているとわかるんだよね。例えば、このボタンの間から白い布みたいなのが見えたりしてさ。そうすると「中の素材がここまで入っているんだ」とか「こういう素材を使っているんだ」というのがわかるんだよね。
飯島)(やっぱり宮原さんは変態だ・・・・)
濱本)いや~今回も買いたいです!買えるかなぁ・・・。
宮原)濱本さん、着てみてよ。
(身長181cm 着用サイズ38)
宮原)やっぱり似合うね!
濱本)有難う御座ますSCYEのスウェットに、今季のDistrictのパンツで合わせたいイメージが元々ありました。
宮原)ブリティッシュな要素も入ってきてパンツと合うね!
飯島)僕はドッキングのMA-1のように、ジャケットの上に無造作に羽織りたいです!
※サンプルを着用の為、ジップの仕様が商品と異なります。
濱本、飯島、岩下)今日は貴重なお時間を有難う御座ました!
宮原)こちらこそ、ブログ楽しみにしています!
通販・お電話でのお取り置きは28日(月)から開始となります。
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