'ネクタイはクセになる/Extra MediumそのⅡ'
数年前にも同じような時期があったのですが、無性にタイドアップしたくなります。
前回はオフの日でも、カジュアル・スタイルでもネクタイをしめていたくなりました。
およそあまりヴァリエーションというものが無い男性の装いのなかで、毎日でも(或いは日に何度でも)ちょっとした変化をつけられるアイテム、それがネクタイです。
'ちょっとした変化'と言っても、内容次第では'激変'したりもします。
例えば今日のクリノはディストリクト・オリジナルのシャンブレー・ラウンドカラーにスティーヴン・ウオルタースのウール/コットンのストライプ・タイをしめてみましたが、同じシャツに発色の綺麗なシルクニットタイ(ブランドはフィオリオやディストリクト)の無地を結べばもう少しシンプルでストイックになります。或いはジョン・コンフォート社製の派手目でヒネリの利いたプリント・タイをあわせればヒップな感じになるでしょう。
確か若き日のライ・クーダーがLPジャケットの写真でヴィンテージと思われるクセのあるプリント・タイをしているカットがありました。
こうしてシャンブレーのシャツやベンガル・ストライプ(ロンドン・ストライプ或いはキャンディー・ストライプとも言われます)のシャツとネイビー・ブルーのブレザー、それにチノ・パンツやカーゴ・パンツのセットを押さえておけば、あとはパラブーツのシャンボードやニューバランスのスウェード・スニーカーの二択や前述のネクタイのヴァリエーションによって幾通りかの自分らしいスタイルが仕上がり、これもExtra Medium(新手の'とても普通')の一例と言えます。
ワタシが考えるこれらのスタイリングのキモは'こなれ感'でしょうか・・・。
- 新品を着ていても新品っぽくなく見える。
- サイズが合っているのだが多少ゆとりがある。
- 足元はあくまでもトラッド顔の靴。
- ガンバリ感が感じられない
そんなニュアンスで仕上がると嬉しい気持になります。
簡単なようで奥が深いExtra Mediumの世界・・・みなさんも参加して楽しんでください。
2018年、8月。クリノ・ヒロフミ