inside story of ... シリーズ vol.2 District Mesh Polo
ん? Mesh Polo?
そうです。
鹿の子のポロシャツです。
Districtの鹿の子ポロは2006年に産まれました。
それ以前は仕入れたり別注で御願いして作って頂いていましたが、
そんなある時、
1年のうち12ヶ月はポロシャツを着ているポロシャツ番長と
自分達なりのオリジナルのポロシャツを開発しようという事になりました。
まずは様々な先輩ポロシャツを研究です。
自分達の気に入っているポロシャツのブレストを行いますが
着倒しているものばかりなので新たに、研究するまでもなく、
目指したい方向は直ぐに決まりました。
ポイントは
①衿は「のり付け」しなくても立つくらいしっかりしている事。
②軟弱な鹿の子ではなく、がっちりしたカノコであること。
③シルエットが洗練され、美しい事。
カットソーの作成・生産は、専門職なので、ユナイテッドアローズ社内でも
ニット・カットはそのエキスパートがおり、その方に御願いをします。
現在はニット・カットの仕事から発展して生産業務でも
別の仕事をしている、社内でもNo1の方が担当して頂ける事になり
その方に上記3点をぶつけてみたところ
こういうニーズは意外になかったらしく
その方もノって頂いて「本気出してつくります!」と言っていただきました。
そうして、コダワリどころの
衿・袖口のフライス部分、カノコ本体の見本をつくり、確認をして
せっかくなので、かつてのポロシャツに見られた
首と肩ステッチのごろつきをカバーするテープを、
本体のカノコとフライス部分と同じ糸で編みたてる事になりました。
これは、生産時の条件が揃わないと行えない手法ですが
生産の作り手の意見は即刻採用するDistrictとしては
もちろんインストールします。
こうしてできたポロシャツは
質実剛健のかなり男らしいポロに仕上がり
私も今だに愛用しています。
しかし、人間、やりすぎるという事はあるもので
ボディのカノコがゴツすぎたのでやや脱ぎ着が大変で
数年前にややソフトにして、より着やすくなりました。
そして、いろいろな色を展開し、
後染め加工のシリーズで一旦お休みをしました。
そして、お休みをした昨年に
特にシルエットの部分で
オリジナルポロの復活の御要望を皆様より頂き
今年、ベーシック色で復活しました。
(今回の復活バージョンでは若干マイナーチェンジをしており
今回はフライス部分とボディの糸を替えてあり、
フライス部分の先染めの糸を先に決めて、ボディはフライスに色をそろえて染めています。
つまりフライス部分ありきで進行しておりアタリ防止テープも
フライス部分と同じ糸を用いて編みたてています。)
また、今回このポロシャツ用に開発したカノコ生地は
半袖、七分袖ボタンダウンシャツにも使用しており
クールビズシーズンに男らしいハードなカノコのシャツで
こちらもオススメです。
どんなものか、どうぞ店舗でお確かめください。
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