ながーく愛して!
寒い季節も終わりに近づき、暖かい風がすぐそこまで来ている今日この頃、徐々に衣替え中のクリノです(衣替え'ってキッチリやるもので'徐々に...'は間違い?)。
とにかく、アイツを出し、コレを畳み、ソレを試着したりして、ニヤニヤしています。
そんな中、いち早く再登場したのがDistrict春・夏の定番ともいえるモヘアのスーツ、インクブルーのような綺麗な青で、僕の大好きな色です。
既に3年くらい着ていますが、今年も全く問題なく着用。生地の良さ、つくりの美しさ、そして時代を超えたデザインとシルエットのおかげでしょうね。
これを企画してくれた商品部のS氏(御馴染みProfessor.S)に心から感謝です。
さて、昨年着用した頃は丁度、人気のファッション・ブログ'サルトリアリスト'のスコット・シューマン氏が初来日した時期で、ユナイテッドアローズ原宿メンズ館のリニューアル・オープンのレセプションに招待されたスコットさんは、このスーツを着た僕をとても気に入ってくれました。

あの頃の僕は無地ライクなスタイリングに凝っていて、このスーツにオリジナルのシャンブレー・シャツ、それにブルー無地のシルクニット・タイとJ&M Davidsonの細い方のメッシュベルトをしていました。靴は確かAldenの990。
ちなみに、ネイビーに茶色は今でも好きな組み合わせです。
そして2011年、春。
今シーズンのDistrictのテーマ'ムッシュ・ジェントルマン・ロック'も意識した春・夏の僕の着方は'派手or大柄のネクタイ'+'ストライプのシャツ'+ゴツめの靴。
20年以上前、気に入って2色買いしたフランコ・バッシの大柄のペーズリー(カシミール柄)のネクタイに、やはりカシミール柄のポケットチーフ、更に、仕上げにはドレイクスの、これまた大柄カシミール柄のシルク、或いはペルシャ調の'狩猟風景柄'の薄手ウールのスカーフをします。
最近のお気に入りは、こんな格好ですね。相変わらずの捻ったクラシックです。
20年以上前のネクタイと10年位前のスカーフ、同じく永年愛用しているポケットチーフや靴に、お気に入りのベルトをする。
毎年着たくなるモヘアのインクブルーのスーツは、こうして新しいスタイリングの中でまた蘇りました。
僕は自分の物持ちの良さが自分でも嬉しいですね。
そう言えば、スコットさんが撮った写真を見た古い知人が
'クリノさん、まだあの携帯電話使っている!'と驚いたそうで、久々に彼に会った際に
'あのケイタイまだ使っているでしょ?'と指摘されてビックリしました。
'あの写真でケイタイの機種がわかるの?'という僕に
'だって今頃、アンテナが立っている電話、他に無いモン'とコメントしていましたっけ。
できれば、ケイタイ電話も洋服や靴と同じくらい長く、たいせつに使いたいです。

では、楽しい季節を! クリノ ヒロフミ