世界の車窓から~アイスランド:後編~
間が空いてしまいました!アイスランド一人ぼっち旅行記の後編でございます。最終回である今回は、首都レイキャヴィクから南下し、最南端の街ヴィクまでの南海岸を旅した模様をお伝えします。(※PCでご覧の方は、画像クリックすると大きなサイズご覧いただけます)
この日は今までで(アイスランドのみならず、人生で)一番寒い日で、天気は雨ときどき曇り、強風。朝にバスターミナルについた時は-2℃程度だったと思いますが、それだけなら良いものの、強風のために体感気温はずっと寒い!凍えながら各国のツアーメンバーたちとバスに乗り込み、リングロードを南下します。リングロードというのはアイスランドの国道1号線のことで、名前の通り、アイスランド国内をぐるっと一周しています。因みにこの日はアイスランドで観光できる最終日だったのですが、天候と郷愁が入り混じり、移動中ぼんやりバスの外を眺めて時間が過ぎていきました......。
一時停車したHvolsvöllurのターミナルで。裏手が牧場で、まんまるい羊がいました!近づいたら逃げられてしまった...ので、おしりショットです笑。本当に丸くてフワフワですよね!暖かそうです...低草が微妙に霜焼けてきているのがわかりますかね......寒かったです。
そうこうしている内に、最初の目的地であるセリャランスフォスです...!ここの滝は上まで登れるので、チャレンジャーな方はぜひ笑。この場所についた時には少し晴れ間が見えていたのですが、水しぶきのせいで大差ないという。
やーーー、でっかいっすねー
また風が酷くなってきたので、慌ててバスに戻り、次の場所へ。そうそう、寒い場所に訪れる場合、カイロを持っていく方もいると思うんですが、カイロは自分のため以外にデジカメの分も持っていってくださいね!寒いと動作が遅くなり、電池をかなり消耗してしまうので。電池パック周辺に貼ると良いです。
次に辿り着いたのは、アイスランドの民族資料館。歴史の浅い国なのでそれほどドラマティックなものは感じられないかもしれませんが、逆にその素朴さが良いですね。著名なSAGAは装丁が本当に美しい!他にも紳士がアイスランド特有の楽器と、小さな教会でオルガンを弾いてくれたのが印象的。昔の建物はムーミンの家みたいな感じで、スカンジナビアからの移民の影響とヴァイキング時代の名残ってところでしょうか。
更にバスは南下して、最南端のVik、そして曇天のブラックサンドビーチへ!名前通り、ビーチの砂が全て黒い。白いところは...雪です...。実はこの時が一番、それこそ人生で一番辛い寒波に見舞われて泣きそうでした...笑。物凄い強風、小雨は雪に変わって吹雪。「この気候でビーチは、軽く罰ゲームだね...」と言われたので、「ゲームじゃないから罰だよ......」と返したら凄く笑われた......だって本当に大変だったんですよ!
ブラックサンドビーチにある洞穴?のようなもの。風の影響で不思議な形に削れていっているそうです。トゥルーパーさんが挟まるのに丁度良いポジションがあったので、ここでも記念写真。ン、良いフィット感です。
とにかくブラックサンドビーチは寒い・寒い・寒い!という辛い記憶ばかりが思い出されます笑。奥のほうまで行く気力も体力も残されていなくて、バスに舞い戻りました。ドライバーの男性に「大丈夫~?」と笑われたが、もはや瀕死のタニ。
震えたメンバーを乗せたバスは、次の目的地である氷河へ。アイスランドに行くなら氷河だけは外しては成らないと思い、この為に延泊したと言っても過言じゃありません!そしてそれは正解だったということが分かりました...本当、皆さん、絶対に、行くべき!
どーん!氷河のはじっこなので小さく感じますが、凄く感動します。青い!不思議なことに、普通の大地から突然氷河になるんですよね。削れているのは風の影響だそうで、一部表面が黒いのも風が砂を舞い上げているから。行かないと分からないことがたくさんあります。水も空気も綺麗なので凍った水には結晶が......
どうしても近寄りたくて氷河の上に登ってみるものの、やはり雪ではなく氷。表面はツルツルと滑り、とてもじゃないがあの青までは辿り着けない...。でもまぁ、それを差し引いてもお釣りが来るぐらい素晴らしかったです。何度も言いますが、本当に氷河は行ったほうが良いです...感動しますよー!で、ここでの唯一の心残りは、この日の旅を氷河のトレッキングツアーにしなかったこと笑。次回訪れたときはトレッキング、いっそクライミングをしたいなーと思います。もちろん、より完全防備で。笑
かなり長い旅日記に成ってしまいましたが、それほどアイスランドは自然も人も温かく、実験的な面もあり、とても素晴らしかったです。色んな可能性を秘めているけれど、あくまでそっとそこにある感じが...。どことも違うパワーを感じました。ぜひまた行きたいですね!帰国してからみんなに非難を浴びたブルーラグーンに行かなかった件も、次行ったにはちゃんと...行けるといいな......。あとは乗馬!個人的に、氷河と同じくらい達成すべき課題です。笑
次回は...最近毎年ブームが来るgustavo santaolalla先生と先月来日していたRodrigo y Gabrielaばかり聴いているので、これはもはやモーターサイクル・ダイアリーズよろしく中南米に旅立ち、盗んだバイクで走り出しアンデスの山々を越えるしかない...と思っているのですが......。現実を考えてスペイン語圏のどこか、それとエディンバラに旅立ちたいと思います。その次はクロアチア、ドイツとチェコ、それから...... う~ん、時間もお金も足りません!まずはDistrictサイトの更新をしないと。笑
それではまた、別の機会に!