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僕は福の神!? エルザを応援します。

posted by クリノ
 僕は福の神カモ?と思うことがあります。

少なくとも’人を呼ぶチカラ(?)‘があるらしく、
例えば洋服屋さんでも飲食店でも、自分が入店した時には誰もいなかったのに、
僕が入って買い物したり食事したりしていると何時の間にか混雑してきたり、
満席になったり…というようなことが度々あります。

それは東京や日本ばかりでもなく、世界中どこでも起きる現象なので、
そのことを知っている知人や友人と一緒にいると
‘クリノさんまたヒト呼んじゃったね!’ということがしばしば。

例えばバンコクのデパートでも、とてもすいていたのでのんびり買い物をしていたら、
何時の間にかレジで僕の後ろに長蛇の列が…などということがありました。

そして、今年1月のミラノではその極端な例が…
プラダのショウを見た帰りに、どこかで何か食べよう、と
市電を降りた近くでキョロキョロしていたところ、
ケバブ屋サンに明かりがついているのが見えました。

数席のスツールとカウンターのみがあり、飲料水の冷蔵庫がドーンとあるような、
アイソも何も無いお店です。

でも、もうかなり夜遅い時間でしたし、その場所自体、
住宅街で周りに何も無いので、ここで良いヤ…と決めて、ケバブ
(ピタに巻いて沢山野菜を詰め込んだもので、
栄養のバランス自体は悪くないと思います)と
ガス入りの水で遅い夕食にしていました。

そして、まもなく食べ終わるという頃、
お店のオヤジさんもそろそろ閉店しようかなという感じで
‘どこから来たんだい?トウキョウ?オレはイスタンブール’
‘イスタンブールには17年前に行ったけど、
今やずいぶん変わったらしいですね’みたいなのどかな会話をしていた矢先、
いきなりお客さんが入ってきました。

それも一人二人でなく、10人位の集団!何かの集まりやライヴの帰りらしく、
みなひとかたまりです。
‘ああ、このお店やってるヨ!空いててよかったね’!と
バタバタと注文が始まって親父さんはいきなりテンテコ舞い。


‘ああ、またヒト呼んじゃった…しかし、今回は今まで一番極端なケースだな、
何しろ閑散とした住宅街の閉店間際のケバブ屋サンでゼロから10人だもんね…’
オヤジさんに自分が‘招き猫’だと説明する暇もなく店を後にしました。



 さて、3月のパリでELSという靴のブランドの秋・冬商品を発注してきました。
ディストリクト(Dst)と京都の7thClubで展開されますがこれで3シーズン目。


エルサはエルス(ELS)という名前のベルギー人女性がデザインし、
イタリアのファクトリーで作られているデザイナー靴です。
僕はメンズを仕入れていますが、ウィメンズもあります。
基本的にはシンプルなデザインなのですが、そこに面白いアイデアが入っていて、
僕の好きな‘ありそうでないもの’となっています。しかも履き心地が良い。

例えばナチュラルな色のキャップ・トウでトウの部分だけ蛍光色、とか、
同じくナチュラルな色のレースアップ・ブーツで
ソールの部分に蛍光色がサンドされていたり…
また外羽型の紐靴の羽の部分が配色になっていたら、
その配色がそのままヒールにまで繋がっていたり…とか。



今春はオレンジやブルー・グレイのサイド・ジップのブーツもあります。
オレンジのブーツを見たときに、僕の頭に浮かんだのは‘モリヤマさん’のことでした。

xxレンジャーやxxマン等の超人モノ、戦隊モノが好きなモリヤマさんなら、
きっとこのオレンジのブーツを気に入ってくれるだろう…と。
ご存知のようにモリヤマさんはDstの名物スタッフ。
彼ならトラッドなライト・グレーのスーツにタイドアップして
エルサのサイド・ジップ・ブーツを履いてくれるでしょう。
そして、このオレンジのブーツを履いたモリヤマさんなら、
誰かが困っている時に呼べばきっとマントを翻して飛んできてくれることでしょう!…?





さて、エルスは例のアントワープ・アカデミー出身者です。
卒業はしていない、と恥ずかしそうに告白していましたが、
アカデミーは進級も卒業も難しい学校で、
パリ・コレクションで活躍中のハイダー・アッカーマンも中退組です。
卒業したかどうかは問題ではないのです。
素晴らしい環境、素晴らしい仲間、素晴らしい教師がいることが重要。


エルスは同じくアカデミー出身の複数の大物デザイナーや
イタリアの大御所デザイナーのアクセサリー・デザイナーとしてキャリアを築き、
昨年、自身のブランドをスタートさせました。
アーティスティックでクリエイティヴなデザイナー、Mのメゾンでは
スタートから数年間全てのシューズとアクセサリーのデザインを手がけていたそうで、
今もエルスのデザインにあらわれているモダンでシンプルな感覚や
独特のユーモアはM時代から脈々と流れている独特のシグネチャーです。





また、同じくアントワープのDのメゾンでもアクセサリー・デザイナーとして
活躍していたのですが、彼女の色彩感覚はDと共通する非常に洗練されたものです。



今日本でエルサを買い付けているのは僕だけかもしれません。
それはウーテ・プロイアーのスタート時と同じ状況を思い出します。
でも、彼女たちのような才能あるデザイナーは必ず認められていくことでしょう。
僕は確信しています。


既にイタリアの展示会でNYのジェフリーズが数多くのオーダーを置いてくれた、
とエルスは喜んでいました。
僕が‘招き猫’になれたら嬉しいです!



そう、最後に一つ何故ELSのブランドがELSなのか、
というお話しをしておきましょう。
イタリアで靴の生産をしたり、
ヴェネチアの学校で靴造りを教えているエルスにとって、
イタリア人が如何にELSという名前が発音しにくいかを知っているため、
末尾にAという母音を付けてブランド名をELSとしたそうです。
多くのアントワープ人と同じく、エルスも5ヶ国語くらいを自由にあやつるのですが、
彼女らしいアイデアだと思いました。
 どうですか?ELSというブランド、是非応援してあげてくださいね!

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