オタクの視点?
いや皆さん、違うんですよ。
初めてはっきり認識したのは映画「帝国の逆襲」で
ランド・カルリシアンの補佐を勤めるROBOTの真横ポートレイトを
左右別ショットで並べて見せられた時です。
中学生だったかな?⇒オタクまるだしダ
人間も自然のものですから顔だけでなく
骨格全体がアシンメトリー:左右非対称です。
そんな事実を強く思い出させてくれるのが
Aldenの靴。しかもモディファイド ラスト。
プレーントゥの代名詞的存在の990=通常のバリーラストと
ならべてみるとその特異性は一目瞭然です。

土踏まずに向かって大胆にえぐれたウェスト部は
Aldenでしか味わえない下から支えあげてくれるような
フィット感を生みます。


インソールの土踏まず幅なんて5cm切っています!
当然、足首の骨のアシンメトリーに呼応するように
足入れのカットも大きく外側に傾斜しています。

そういえばバリーラストの大きな張り出したヒールよりも
シャープなカカトもカッコいいです。
ノーズ部分もまた先端を大きく中央よりに曲げて
親指に向かって長くなる足の形に無理の無い設計。
小指側の膨らみもまた大きく張り出して足指が締め付けられる
感覚が全く無いように作られています。

スニーカーのように足指が動かせてしかも土踏まずから甲にかけて
しっかりホールドされる独特の履き心地は入念に人間の足の骨格を
研究した上で成り立っているのです。

これで履き心地が悪い訳がありません。