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Wearable Collage = kolor

「着用可能なコラージュ」と評された2021年春夏のkolorコレクション。楽しく着られる服を揃えるディストリクトには、なくてはならないブランドです。新作の紹介と、バイイングの考え方についてクリノが語ります。

2021年 春・夏のkolor(カラー)について書かせていただきます。

このコレクションはカラーがパリのファッション・ウィークに復帰した最初のシーズンとなります。数年前にラン・ウェイでのプレゼンテーションを一旦休止し、展示会とオリジナル動画のみでコレクションを発表してきたカラーですが、2020年7月のパリ・メンズ・ファッション・ウィークからオフィシャルなランウェイ(もしくはデジタル形式)にカムバックしました。
ヴォーグの記事ではエディターのルーク・リーチ氏が復帰を喜び、このシーズンは新型コロナウィルス感染(COVID-19)の影響でフィジカルなショウでは無かったことは惜しみながら、しかしデザイナーの阿部潤一氏が田中祐介氏の手によるスーパー・アングルなヴィデオで表現した手法とコレクションに深く共鳴していました(田中氏はサカナクションやパフュームのユニークなMVで知られています)。
ルーク氏は阿部氏が2011年に表明したブランドのエッセンスである‘エレガンス、スノッブ、シンプル、デカダンス’の10年後の進化について「高度な技術的努力によって、定型的な服が偉大な複雑さとインパクトを持ったウェアラブルな服となっている」と賛辞を寄せています。また彼は今回、パリの展示会場で以前のように服を手に取ったり、裏返したり、試着することはできないが、26個のアイフォンによる撮影が効果を上げていることにも言及。ファッション・ジャーナリストとして、そしてカラーの服の理解者としてのルーク氏の真摯な態度には大いに共鳴しました。

そんなカラーの2021年 春・夏コレクション。例によって‘特別なテーマ’は無いようですが、今回僕が感じたのは‘進化と変化’です。
2020/21秋・冬までの数シーズン、カラーは特にヴォリューム感覚に挑戦し、‘笑ってしまうくらい大きい服’でありつつリアルに着られることを実現しました。そして‘驚くほど複雑な組み合わせ’も具現化。ニットとブルゾン、コートとジャケット……こうした異なるアイテムを2重、3重に巧みに組み合わせて1着にフュージョンすることを可能としました。
そして2021年 春・夏。上記のようなアイテム組み合わせへのチャレンジは継続しつつ、今季はヴォリュームに関していえば、‘大きい’‘小さい’ではなく、1着のなかでの異なるサイズの組み合わせ、に挑戦しています。レギュラー・バランスのコートの上にスモール・バランスのニットやブルゾンがレイヤーされるetc……。ルーク氏は「着用可能なコラージュ」という表現でそれを評しました。

・コート(kolor):¥162,800 (tax in) ※ 2021年2月上旬入荷予定

・ジャケット(kolor):¥82,500 (tax in) ※ 2021年2月上旬入荷予定

・パンツ(kolor):¥44,000 (tax in) ※ 2021年2月上旬入荷予定

・カーディガン(kolor):¥69,300 (tax in)

さて、ディストリクト展開版としてバイヤーの飯島君と濱本店長や森山君も交えてセレクションを行なった訳ですが、ここではそのアプローチや結果を解説しながら‘僕等はどうやってバイイングというものを行っているのか?’について少し書いてみようと思います。
何時も同じようなアプローチということはありません。それはコレクションが毎シーズン新しいから、という理由だけでなく、我々のお客様の着方やお買い物の仕方、暮らし方や‘生き方’さえ変化している、という事実認識から始まります。世界の環境自体激変中ですので当然ですね。直近ではシーズンの考え方も変化してきています。ファッション業界では、従来の春・夏と秋・冬というシーズン進行では無く、夏・秋、冬・春という考え方にも移行中。たとえば春は3月位まで肌寒い日がある一方、5月は既に夏日が頻出し、9月も残暑という以上に暑く、ようやく10月位から秋らしくなった、と思うと真冬は厳しく寒い……。もはや‘異常気象’ではなく、残念ながらこれが常態化した、という分析です。もちろん地球温暖化への対策は業界としても個人としても全力でやっていきますが、とにかくシーズンの捉え方は変えざるを得ない、と前提すると、春・夏展示会の商品も8月末、9月位までそれを楽しんでいただけるような選び方が重要でしょう。

ディストリクトは長年お越しいただく顧客の方、あるいは一度お買い上げいただくと、そこから永年お付き合いくださるお客様が本当に多く、それは僕等の‘宝物’だと思っています。その結果、カラーに限らないですが‘Aさんはこのジャケットお好きだね’とか‘Bさん好みの色の組み合わせ’あるいは‘Cさんのお手持ちの服との重なりは避けたい’という会話が頻出。シーズン・インして自分達で着たいアイテムも含め、相当具体的な発想を加味したセレクションとなります。そしてもちろん、そのシーズンならではのブランド・メッセージや変化・特徴はしっかり取り入れます。

・プルオーバーシャツ(kolor):¥52,800 (tax in)

・ポロシャツ(kolor):¥72,600 (tax in)

・Tシャツ(kolor):¥26,400 (tax in)

・シャツ(kolor):¥42,900 (tax in)

2021年、春・夏の展示会でいえば
1.シーズン初頭から直ぐに着られそうなアウター
2.前述した‘異サイズのレイヤード’=でも僕らが選んだのは着脱可能なヴァージョン
3.前年のモノとも組み合わせやすいアイテム
4.盛夏まで着られる単品
5.色や色の組み合わせが新鮮なもの
6.で、結果的にはカラーらしく‘強い’もの
といった観点で選びました。

例によって僕も着たい服、欲しいアイテムがたくさんありました。最近のクリノは数シーズン前のコレクションでサイズやバランスがタイト傾向のものも‘クリノ・アーカイヴ’から引っ張り出して着ていて、奇しくも今季の‘異サイズ’をトライする下地にもなりそうです。僕やディストリクト・チームのなかでは‘スタイリングは“最新”ということにこだわらない’という共通の暗黙知があります。

今シーズンもディストリクトでは楽しい服をたくさん揃えています。外出や来店がはばかられる方も多いと思われますが、電話等でのお問合せ、通信販売、あるいはネットの活用もあります。
まずは健康にはくれぐれもご留意いただきながら‘着る楽しさ’を味わってください!
僕は‘着ること’はウイルス対策とも考えられる、と思っています。なぜなら‘ポジティブネス’こそは‘免疫力’や‘抵抗力’そして‘自己治癒力’の源である、と信じるから……。

Have a productive day ! 2021年 1月、クリノ・ヒロフミ。

・パンツ(kolor):¥39,600 (tax in) ※ 2021年2月上旬入荷予定

・パンツ(kolor):¥42,900 (tax in)

・パンツ(kolor):¥48,400 (tax in)

・パンツ(kolor):¥41,800(tax in)