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2019SS District Creative Direction Theme ‘Candy Man’

店頭には次々と春夏シーズンのアイテムが入荷しています。今回はシーズン初め恒例となった、プロフェッサー“S”によるディレクション講義。今シーズンのテーマは‘Candy Man’です。

サミー・ディヴィス・ジュニア(Jr.)という素晴らしいエンターティナーがいました( 1925~1990)。
日本では1973年に放映され大人気となったウィスキーのCMで知られています。
彼は1971年の‘キャンディーマン’の大ヒットでビルボード誌の1位を記録していますが、この歌は世の中のあらゆるものを混ぜてキャンディーにしてしまい、それで人々に夢や希望をあたえるキャンディーマンのことを歌っていますが、そもそもはロアルド・ダール原作の人気小説‘チャーリーとチョコレート工場’の初期映画主題歌をカヴァーしたものだったようです。虹や日の出といった美しい自然現象をもお菓子に変えてしまうキャンディーマンは子供の夢の結晶のような存在と言えます。

この歌のように、世の中には‘誰かをハッピーにできる’ものが少なからず存在します。そして僕にとってのそれは‘洋服’です。洋服の美しい色や柄、素晴らしいカッティングあるいは着心地の良さはひとを幸せにしてくれるものです。特に2019年の春・夏は‘色’が気になります。

‘色’は洋服を選ぶ際に最も重要なエレメントであると常々思ってきました。たとえば2018年、特に気になった要素は大きさやヴォリュームでしたが、そこから次の年へと進むと、やはり優先事項は‘色’です。
たとえばデザインやサイズがぴったりだとしても、そこで使われている色に反応/感動できない限り僕は着る気がしません。
来春・夏は特にグリーン系やベージュ、生成り等々が着たい気持ちなのは僕だけでは無いでしょう。
久々にキレイなストライプやパステル系の色味も気になっています。

2019年春・夏のディストリクトは、みなさまの‘キャンディーマン’となってハッピネスをふりまきたい感じです。

今シーズンのDistrictのテーマは“CANDY MAN”。

色々なものをキャンディーにして楽しさを届けるCANDY MANのように
サイズや形、そして色。さまざまな要素を通して、「洋服を着ることはやっぱり楽しい」と実感いただけるような、そんなシーズンにできればと思っています。

前シーズンがそうであったように今期もひとつ前の“EXTRA MEDIUM”から繋がっています。栗野教授の文面にもあるように前シーズンではサイズを気にして、トラッドの分野でも「大きめ」を意識して、そう見える工夫をしたり、サイズ感に慣れるチャレンジや愉しさを感じていただけたらというシーズンでした。

今期はシルエットに関してはさらに進んで、着丈を伸ばしたりゆったりしたモデルも導入して、色に関してもトーンを明るくしたり、少し派手とも思えるようなコーディネートでVゾーンをも楽しんでいただけたらと思います。

ジャケットに関しては少しずつトライしていたシャツライクな軽い着心地のモデルを多く採用して、お馴染みのTROセットアップにも採用しました。

そのなかの1モデルには不定期に登場するボンデージパンツを今期も登場させています。
いつも英国調の素材でラインナップしていますが今季は“The英国”というよりは“英国感”というニュアンスの、軽い雰囲気の素材を使用しています。

新しいモデルとしては、“シャツの袖付け“をしたカバーオールライクな少しゆったりとしたモデルをダブルとシングルでリリースしています。
ダブルは6つ釦で3つ掛けることができ
上→カバーオール風、中→通常のジャケット、下→開き広めの80s感
というように留める位置によってイメージを変化させられます。80年代にはアルマーニを始めとするイタリア大ブームの際に“2つ釦下一つ掛け”のように一番下の釦を留めてVゾーンの開きを広くすることも流行りました。
新しいものに着替えるだけでなく、サイズをいつもより1サイズ大きく選んだり、釦の留め位置を変えて異なる雰囲気を楽しんだり……と洋服をそのままの形で着るのに加えて、このような自分流のひと工夫を加えてみるのもお洒落を楽しむうえでオススメです。
シャツではボタンナップもこの工夫の一つと言えますが、この着方から小襟のレギュラーカラーにも注目です。また重ね着で変化を出せるように着丈の長いシャツもご用意しました。
重ね着しても重く見えない、「軽さ」も今シーズンのキーワードの一つです。
また、そのフォロワーも含めて大きな意味で“アルマーニ”も注目されています。
ある地区の古着屋さんでは日本の80sを代表する“DC”の古着がお客様から海外のデザイナーのサンプルとしても多く求められているそうです。
話をDistrictに戻すとパンツでは、シルエットの改良をしてはきやすくなった70クロップに加えてNOP10ではポリエステル混のウールなど素材で新鮮なモデルも登場します。

ここまで、シルエットと形のお話をしてきましたが、
栗野教授が一番注目している“カラー(色)”について触れておきましょう。

Districtではここ何年もネクタイはビジネスギアではなくアクセサリーとして御支持いただいており、Stephen WaltersやJUPE などが毎回人気です。もともとデザインとカラーで表現するウィメンズと異なりメンズではシンプルに構成要素が(ジャケット)+(シャツ)+(タイ)の3つ。この3要素の縛りの中で自分らしさを表現するかがメンズの愉しみでもあります。ここ数年はシャツを抑え目にしてタイで遊ぶ傾向でしたが、前シーズンからチェックもお求めいただき始めました。次のステップとして改めてカラーのストライプへのチャレンジもオススメです。単品でカラーアイテムとして使うも良し、タイドアップの際に力を発揮するのが3シーズン目を迎えるJohn Comfort。もともとブリティッシュトラッドは、アメリカントラッドよりも幅広い色で構成されており、色を使って纏め上げる(色のシャツ)+(ネクタイ)は得意中の得意。トラッドなデザインに新鮮な色遣いのJohn Comfort はカラーのシャツとの相性も抜群です。

またDistrictではこのところ人気のブラウン系や、栗野教授も気になっているグリーンは生地メーカーのなかでも注目色。単品に加えてこれらの色が新鮮に見えるように綿のセットアップとして採り入れました。“色”といってもいきなり派手な色でなくご自身にとっての色の愉しみを見つけてみましょう。

ここ数年、居抜きで若い料理人が腕を振るう気の利いた料理店が、京都・東京・大阪をはじめ各地でオープンしていますが、平日にネクタイをする必要のなくなった方々が、お休みにはタイドアップでお洒落して食事に行くようなムーブメントも起こり始めているようです。お洒落の機会が増えるのはいいですね。

もともとお洒落の大好きなDistrictファンのみなさん、
愉快なCandy Man達 がみなさんのご来店を心よりお待ちしております。
みなさんにピッタリな愉しいお洒落を見つけてくださいね!


“S”