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Human, Freedom and Tradition

お待たせしました、ディストリクト秋冬ディレクション講義のお時間です。今季秋冬のテーマは、《Human, Freedom and Tradition》。つくるひとと売るひとの体温が伝わってくるアイテムたち、プロフェッサー“S”が語ります。

みなさんこんにちは。“S”です。

ここ数年で気候の進み方が変わってきましたが、しばらくこのスロースタートで西と東で気温が異なる秋冬シーズンというのはしばらくデフォルトになるのではないでしょうか?
天気はどうにもなりませんが、私達が適応しながら変わらず洋服を着る事を楽しめるようにDistrictがそのお手伝いをできたら。と思っています。

ということで夏もゆっくり始まりましたが、2017年 秋冬のDistrictのディレクションをご紹介しましょう。それではいつものように栗野教授のお話からどうぞ。

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2017年、秋・冬のディストリクトのテーマは“Human, Freedom and Tradition”です。

ひとがひとの為に作った服を、ひとがひとの為に販売する。
ひとがより自由で楽しく生きられる為の服。
そんな服や靴を取り揃えます。

2017/18の秋・冬に向け、クリノが出した“全社ディレクション”のテーマは、“ひとを感じる服”でした。

世界中で政治や社会が混乱し、経済や消費もその影響を免れ得ない状況です。多くの洋服屋さんは“洋服が売れない”と断言してしまい、その要因を“大きなトレンドが無い”とか“ファッションへの興味が減退している”と他人事のように言います。

しかしクリノやProfessor“S”は“この状況は洋服屋自身に原因がある”と考えています。

お洒落は本来とても楽しいことです。
お洒落は人生を美しくしてくれます。
お洒落は世界をより良くしてくれます。

ディストリクト店長の濱本バイヤーの豊永ディレクターのクリノProfessor“S”は毎週ミーティングを行っているのですが、その席上頻繁に出るキイワードが“Human”そして“Craftsmanship”です。

ファッションにとってアゲインストであるかのような現在、この2つのキイワードがとても重要だと思います。そして、この2つのキイワードを最優先した品揃えやお店作りこそディストリクトのお客様に喜んで頂ける要素だと信じます。


2017/18 秋・冬のディストリクトのディレクションは、この2点を如何に商品というカタチにするか?というディスカッションから生まれています。

例えば大量生産が未だ発展していなかった、19世紀の服の持つニュアンスを盛り込んだオリジナルのジャケット。
例えば凝った編地が魅力的なニット(Dreaming Of Shining Star別注)。
例えば“野暮”とも言えるほど‘非・洗練’を追求したスコットランドのツィード生地を使用したクロージング。
例えばイナタイチェックのシャツ。
例えばトウのまるさが“ファッショナブルじゃない”靴(勿論rosa mosaです)。
例えば1992年のファースト・コレクションの気持ちに戻ったDries Van Notenのコレクション。
例えば1960年代のアメリカ東部の大学生や英国の労働者のスタイルを彷彿とさせるオリジナル・ニット。

これらに共通するのがHuman とCraftsmanshipではないでしょうか?

デザイナーの意気込みや呼吸が感じられ、
生地や縫製職人の心意気が感じられ、
つくるひと と 売るひと の体温が伝わってくる商品を
こころをこめて販売するスタッフ…
それがディストリクトです。

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今回の栗野教授の言葉は、このところ数年のDistrictを総括するようなものになっていますね。数年前からDistrictでは、スーツの素材は英国調の無骨な表情や、秋冬ならスコットランドのツイード、春夏なら50年代~60年代のアメリカのイメージのシャンブレー(玉虫)を御支持頂いています。

皆さんのお気持ちも今回、栗野教授がお話されているような、人のぬくもりを感じるものに惹かれているのかもしれませんね。今は、「コレ」という1つのトレンドのみがメインストリームになるのではなく、「アレもコレも同時にあっていい時代」で、それを着替えながらそれぞれをその都度新鮮に感じるというのが正直なところではないでしょうか?

Districtには、モードの要素として各デザイナーズブランドと、東京のニュートラルな気分を現わすEN ROUTE。District流のトラッドの要素としてオリジナルがあります。

素材面では、クリーン~無骨という観点で並べると
EN ROUTE > デザイナーズ > District オリジナル です。

Districtオリジナルで素材を選ぶ際にはやはり「人の手を感じる素材」に惹かれがちです。ここ数年で世の中もいろいろ変わってきて、私達も知らず知らずのうちに影響を受けて、自然とその流れにその都度対応しているように思えます。このような今の世の中の流れもあって、自分の好きにできる洋服では「人の手やぬくもりを感じられるモノ」を選んで、自分を再確認しているのかも知れませんし、選びたくなっているのかも知れません。


このようして産まれたオリジナルと、仕入れさせて頂いた洋服を、
楽しみながら着る事のできるDistrictの店頭スタッフが
皆様と楽しさを共有しながら皆さんのお手元に御届けする。

これが、時代と共に変化しながら、9月に17年目を迎えるDistrictの今のカタチです。
カタチが少しずつ変わっても、オープンから17年たった今でも変わらないのは
「洋服を楽しんでいる事」
これからも皆様と共に洋服を楽しみ続けてゆきたいと思います。


具体的には、2017年秋冬のDistrictオリジナル商品は、「クラシック」、「無骨さ(素朴さ、男らしさ)」を意識しています。常に「トラディショナルなこと」はとても大切にしていますが、今季はクラッシック方面では、今のスーツの原型のような19世紀を意識したスリーピースや30年代のスポーツジャケットのディテールを意識した上着に、ツープリーツのワイドパンツをセットしたスーツ、古着にも見えるしっかりした重さのある「オーバーコート」を新しくご用意しました。Districtでは珍しいウィンドペン柄をジャケットやパンツに用いたり、ニットや各アイテムの色目もよりクラシックに仕上がりました。この春夏シーズンは、「軽さ」と「リラックス」を強めに意識しましたが、秋冬シーズンは着心地のコンフォートさはそのままに、「無骨」「クラシック」さが新鮮に感じられると思います。

また、Districtでは既に皆さんもしていただいているように、ネクタイをビジネスアイテムの範囲を超えて、「アクセサリーとしてネクタイをするお洒落」を強めていきたいとも考えています。この考えはDistrictでもお馴染みのサルバトーレ・ピッコロ氏本人も同じように考えておられるようです。そして、70年代~80年代のトラッドショップで多く扱われていた、とてもイギリスらしい“JOHN COMFORT”が復活。これを加えて楽しく出来るネクタイを今期も御用意しています。お手本はもちろん、栗野教授とDistrictスタッフ陣。Tシャツ、バンドカラー、モックネックに加えて、タイドアップも改めて新鮮です。

※ アイテムはすべて今後入荷予定です。入荷時期など詳細は店舗までお問合せください


今期も盛沢山。洋服を着る楽しさを今シーズンもDistrictの店頭でぜひお愉しみください。

“S”