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District Report | District 通信

COMME des GARÇONS HOMME PLUS通信 '17春夏

誰もが知っていても、誰でも着易いのかというとそうでもない。今シーズンも、強いメッセージを込めた<コム デ ギャルソン オム プリュス>のアイテムがやってきました。テーマは“The King is Naked”…“裸の王様”です。

COMME des GARÇONS HOMME PLUS。日本のデザイナーブランドとして老舗、海外でもその革新性から圧倒的な認知度のデザイナー川久保玲さんが率いる、誰もが知っている日本を代表するブランドです。誰もが知っていても、誰でも着易いのかというとそうでもない。川久保さん本人がたびたび口にするのは“強い”というキーワードでもあるとおり、着用するにも気構えを要求するようなとっつき難い印象もありますが、Districtでは開店以来ずっと看板ブランドでもあります。

アヴァンギャルドだけどクラシック、ストイックだけどポップ、尖がっていてユニーク…そんな相反する魅力をもった存在はなかなか他では見つかりません。

さて、District UNITED ARROWSが2000年にオープンする前段階として、ディレクター・クリノと川久保さんとの長年の関係性の中で一緒にお店をやれないかという話しがあったと聞いています。そんな中で当時直営以外ではバーニーズでしか取り扱いの無かったHOMME PLUSを取り扱わせてもらうことになったと。当時話題にもなったHOMME PLUSのDistrict別注の品物などもありました。お付き合いを続けていくうちに別注や希少性を謳った安易な商いに意味を見出せなくなり今のところ休止してはいますが、相変わらずDistrictの核となる大切なブランドの一つです。

お取引を開始してからは欠かさず展示会にもお邪魔してDistrictのラインナップを決定する場に同席するよう心掛けていますが、毎回決まってサプライズと感動のコレクションです。

今年の春夏もテーマは“裸の王様-The King is Naked”。あがめ続けられて裸であることに気付かない王様のように、物で溢れ自分を見失っていないか?という強いメッセージが込められたコレクションは、その名の通り透明な服のランウェイで、ストライプのトランクス一枚が(実際はそう見える半ズボンですが)透けて見える塩化ビニールやポリウレタンの透明の服で構成されたコレクションでした。サプライズですね。まさに強い。

強すぎて普通の発想だとどう着て良いのか想像もつかないかもしれません。展示会場内に設けられたブースでランウェイのビデオを拝見し、その印象のまま商品サンプルが陳列された一画に行き絵型を見ながらオーダーをするわけですが、ここに足を運ぶとまた裏切られました。

ランウェイのモデルを飾ったビニール製の透明なコート、ジャケット、タンクトップ…それらは当然のことながらラックに並んでいますが、コレクションでは目にしなかった普通の服もたくさん並んでいることに自然に気付かされます。

メッセージ性は強力。インパクトも強力。さて実際にその服を着て街を歩く姿は?というとまだまだ服の持つ強さが市場で通用するのかという意見も当然あるでしょう。コレクションで見せる服と店頭で売る服をちゃんと使い分けたコレクションだったという仕掛け。コムデギャルソン社がモードを牽引、時には覆しながら40年以上ビジネスを成長させてきたその凄さの一端が見える、“クリエイティブ”な面とは一見相反するようにも見える“商売”というミッションも両立させていたわけです。そのバランス感覚は同じファッション業界にいてとても勉強になります。

実際にひとつひとつのアイテムを手に取るとジャケットとコートが分解合体された(通称ドッキングとよばれる手法)アイテムだったりあたらしく芯地やパットだけでなく裏地さえも無い一枚仕立てのジャケットだったりとファンの方が喜びそうなアイテムがたくさん。

・シングルテイラーコート:¥122,040(税込み)

・ダブル切り替えテイラーコート:¥117,720(税込み)

・ポリウレタン テイラーコート:¥98,280(税込み)

写真左、中
・ジャケット:¥132,840(税込み)
・パンツ:¥46,440(税込み)
写真右
・ジャケット:¥96,120
・パンツ:¥46,440(税込み)

・ビニルベスト:¥25,920(税込み)
・ベスト:¥28,080(税込み)
・カットソー:¥14,040(税込み)

・シューズ:¥42,120(税込み)
・ベルト:¥14,040(税込み)
・ソックス:¥3,132(税込み)

私見ですが、毛織物製品の特徴でもあるアイロンによるクセ取りなど一切通用しないビニールという素材を用いてテーラードの製品をつくってしまう…そんなパターン、縫製のテクニックがコムデギャルソン社には(日本には)ありますよ!というアピールもあったのではないかと思いました。…で、同じ手法を用いて一方では夏物のトロピカルウールの生地が切りっ放しでジャケットの形をしていたりするわけです。

DistrictでHOMME PLUSを購入していただくお客様方の多くは、全身コムデギャルソンというよりはいろんなブランドやDistrictブランドをミックスして楽しむ方が殆どで、お手持ちの服装にも馴染むアイテムだったりコーディネートした時に加わるHOMME PLUSがもたらしてくれる“強さ”を楽しんでいただいたりとさまざま。

そんなお客様が楽しんでくださるような姿を想像しながら買い付けた内容は、自然と透明のアイテムは少なめになってしまいました。ごめんなさい。

おかげさまでどこよりも早く入荷する1月の立ち上がりから好評で、中にはこの機会に初めてHOMME PLUSを購入するという長年のお客様もいらっしゃったくらい幅広く楽しんでいただいています。
この機会に日本の誇るCOMME des GARÇONS HOMME PLUSのクリエイションに触れてみて下さい。袖を通すとその“強さ”を感じる事が出来、代用のきかない魅力に納得すると思います。

ご来店をお待ちしております。

モリヤマ