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Districtraditional

16年目を迎えるディストリクトの最初のディレクション・テーマは、「Districtraditional」。新しいデザインやシルエットは、お馴染みの素材とコーディネートで。お馴染みの素材やコーディネートは、シルエットやデザインに。それぞれのトラディショナルスタイルを楽しみましょう!

みなさん、こんにちは。"S"です。今年は日本中ダイナミックな気候変動を見せており、何を着るのがいいのか毎日試されているようですが、みなさんいかがお過ごしでしょうか? 16年目を迎えるディストリクトの最初のディレクションをお話させていただきます。では、いつものごとく栗野教授のお話をいただきましょう。

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"District 2016 Spring & Summer Creative Direction"

2016年、春・夏のディストリクトのクリエイティヴ・ディレクションのテーマは「Districtraditional」。Districtraditionalとは、DistrictとTraditionalの2つの言葉を合成した造語です。

西暦2000年9月ディストリクトはCreativityとCraftsmanshipをテーマに誕生しました。以来ディストリクトは様々に変化/進化しながら15年という年月を重ねました。創設15周年を終え、16年目となる2016年、春・夏、ディストリクトが目指し、具現化するのは「創造的で自分らしいトラディショナル・スタイル」です。

どんなに完成度の高いトラディショナルな商品でも、何時までも同じところに留まることはできません。そこには必ず、時代の中で進化を遂げるべき部分があります。同時に、どんなに創造的な商品でも、およそ紳士服である限りは基本として「素材やつくりの良さ」を背景として持っていなければ表層的で一過性な服となってしまうでしょう。或いは、見かけは同じアイテムであったとしても、着こなしやスタイリングの自由さによってより創造的で面白い結果を生むことは可能な筈です。

2000年、9月以来、ディストリクトが提供するオリジナル商品、そして買い付け商品は常にトラディショナルで時代や流行を超えた価値や完成度を基本としつつ、同じく常に時代精神(ツァイトガイスト/Zeitgeist)を反映したものであろうとし続けてきました。ディストリクトというショップ及び商品のディレクター/バイヤーであるクリノ、商品企画者/MDであるプロフェッサーS、そしてバイヤーの豊永が守り、そしてチャレンジし続けてきたスピリットもそこにあります。

我々のチームが「トラディショナル」なものを進化させ変化させるヒントは、例えば音楽にあります。ロックやソウル・ミュージックの先進性、時代感、創造性は常に我々にヒントを与えてくれます。わかりやすい一例はThe Beatlesかもしれません。

50年代的なロカビリーや初期R&Bへの憧れからスタートし、デヴュー時期はそれらの曲のカヴァー・ヴァージョンを演奏し、歌っていた彼らが自らの手で作詞/作曲した歌で評価され、ポップ・ミュージシャンとして大成功し、やがて音楽家/クリエイターとして次から次へと成長し、完成度を高め続けた背景にはThe Beatlesの4人のメンバーの音楽的な「ルーツ」や「クセ」がありました。オリジンであるロカビリーのニュアンスを保ち続けつつ、詩人、思想家として人間的成長を遂げたジョン・レノン、ミュージカル的オールド・タイム・ソングを愛しながらもベース奏者としては独自のハネを持っていたポール・マッカートニー、カントリー&ウェスタン的フレージングや奏法を極めつつ、インド音楽等のオルタナティヴな音楽を吸収したジョージ・ハリソン、けして高度なテクニシャンでは無いもののオリジナルなシンコペーションによって「リンゴ節」を会得したリンゴ・スター......彼ら4人の個性はシンプルなロック・ミュージックをThe Beatlesにしか創作し得ないオリジナル・ミュージックへと高め、結果、歴史に残る名曲や名演奏を数多く残しました。このThe Beatlesの存在に「Traditional Wearの進化」と共通するモノを見る気がします。


2016年、春・夏のクリエイティヴ・ディレクション・テーマである「Districtraditional」とは、ズバリ 「ディストリクトらしいトラディショナル」を意味します。それは品質や完成度を高めつつ、自由な発想や楽しい創造性をたいせつにした服です。

春・夏シーズンに必ず登場するサマー・ウールのスーツやジャケットやパンツは、軽く・薄く・着易い素材を使いながら、所謂定番的ではないエスプリを色、素材感等で表現します。春・夏のディープ・カラーを使用したセット・アップ、或いはトロピカル・ウール素材のショップ・コート等はアイテム自体の普遍性やトラッド感を今日的なニュアンスへと進化させたものです。それらはファンクやビートが感じられるクロージング群、といえるのかもしれません。スクール・ストライプもこのラインアップの中ではレトロなだけでなく捻りを演出する柄ともなります。「クラシック」は「前衛」にも成り得るのです。

それとあわせるシャツやネクタイには、英国紳士的なトーンを意識しています。キューバのハバナに想いを馳せるようなトロピカルカラーやブラウン、カーキ、ベージュも随所に取り入れています。靴もブラウン系のクラシックな紐靴やブラウン/ホワイトのコンビネーションを買い付けています。

・ジャケット:¥64,800(税込み)
・パンツ:¥31,320(税込み)
・シャツ:¥20,520(税込み)
・タイ:¥9,504(税込み)

・ジャケット:61,560(税込み)
・ベスト:¥20,520(税込み)
・パンツ:29,160(税込み)
・シャツ:¥20,520(税込み)
・タイ:¥9,504(税込み)

・ジャケット:¥71,280(税込み)
・パンツ:¥38,880(税込み)
・シャツ:¥20,520(税込み)
・タイ:¥17,280(税込み)

・ジャケット:¥71,280(税込み)
・パンツ:¥38,880(税込み)
・シャツ:¥20,520(税込み)
・タイ:¥17,280(税込み)

・ジャケット:¥58,320(税込み)
・パンツ:¥27,000(税込み)
・シャツ:¥20,520(税込み)
・タイ:¥17,280(税込み)

・ジャケット:61,560(税込み)
・ベスト:¥20,520(税込み)
・パンツ:29,160(税込み)

仕入れ先に別注で作っていただくシャツ生地を使用したライダース・ブルゾンやダブルのデッキ・ジャケット、そして毎シーズン人気のワイドパンツも更にヴァリエーションを増やして提案します。これらと前述した、より完成度を増したクロージング類とのミックス・スタイリングにより「創造的で進化したトラッドスタイル」の具現化に繋がると確信しています。大人気の日本のデザイナー・ブランドからはミリタリー・テイストやワークウェア由来のアウターやトップスを数多く品揃えしています。また「柄」としては買い付け商品もオリジナル商品も共通してチェックを意識しました。

2016年、春・夏、Districtが提案するCreativeなTraditional Styleにご期待ください。

……

今回は、このお話にすべて盛り込まれていますが、少しだけ加えると、2015年は重ね着に大きな進化が起こり、丈の長短の組み合わせや異なるシルエットどうしの組み合わせ、それに伴う着用サイズ感の変化が起こりました。そして、新しくリリースした2プリーツのゆったりしたボリュームのパンツや、長い丈のTシャツを御支持いただいたり、今までより1サイズ大きめを選ばれるなど、新鮮な気持ちを皆さんも感じられたり、着る楽しさを再発見された事と思います。2016年はこの気分に私たちの得意としていたトラディショナル要素を加えたりトラディショナルなものをこの気分に合うようにモディファイします。

代表的なものとしては、おなじみのトロピカルウールでショップコートをリリースします。着方も、今までのブレザースタイルのブレザーをショップコートに取り替えたり、ブレザーの下にベスト代わりにショップコートを着用など、丈の違いを楽しんでいただきます。

また、2プリーツパンツは今年もかなり豊作です。いろいろなジャケットのボトムとして合わせられるように様々な種類の素材を用いたり、ショップコートに2プリーツパンツをあわせる新しいシルエットも楽しんでいただけると思います。2プリーツのパンツを合わせる事を想定してダブルのスーツやジャケットも6つ釦を4つ釦にすることで重心を下げたモデルもリリースします。

・左)トロピカルウール地のショップコート
・中、右)2プリーツパンツバリエーション。
※ 価格・入荷時期未定。ストアまでお問い合わせください。


またショールカラーのジャケットも4つ釦や2つ釦のダブルにアレンジ。ショールカラーの4つ釦モデルはタキシードなどでは目にしますが、今回は着やすいトロピカル素材。2つ釦のダブルのショールカラーは強いデザインを落ち着いた黒のサッカーで。スクールストライプのジャケットもスクールな合わせよりは、バンドカラーにホワイトのボンデージパンツで楽しんでしまいます。

新しいデザインやシルエットは、お馴染みの素材とコーディネートで、お馴染みの素材やコーディネートはシルエットやデザインに変化を持たせています。素材、シルエット、コーディネートを「どれか一つを新しく」です。また、お馴染みのラウンドカラーも、ザ・栗野スタイルとも云えるロンドンストライプや千筋を採用したり、久々にキャンディストライプのBDもリリース。新しいデザインやスタイリングは引き続き、栗野教授や“S”のルーツとも云えるブリティッシュフレイバーがよく似合います。

※ すべて価格・入荷時期未定。ストアまでお問い合わせください。


自分達のルーツを様々に再構築しながら、2016年版の皆さんにとってのトラディショナルスタイル「My Own Traditional」をぜひお楽しみください。それが「Districtraditional」です。


“S”