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District通信 | 注目のブランドやアイテム

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CHROME HEARTSとDistrict

2009.06.18|by モリヤマ


商品に関するお問い合わせはすべてDistrict UNITED ARROWSまでお願いいたします。

レザーウェアとスターリングシルバーを中心に、自ら身につけたいライディング・ウェアを作る目的で創立された“CHROME HEARTS”。数あるアイテムのなかでも、Districtで現在、意識的に取り扱っているリコメンド・アイテムをご紹介します。

2000年9月 Districtオープン。このDistrictというお店は、UNITED ARROWSのクリエイティブ ディレクターだったクリノが、もともとお付き合いの長いCOMME des GARCONS(以下CdG)の川久保さんと「何か一緒にスペシャルな事をやりましょう」とスタートした企画でした。そこでもともと卸をやらないコレクション・ブランドのHOMME PLUSをUAでは初めて取り扱い、デザイナーブランドの主軸に。並列で語られることの少なかった職人の手作業を感じさせるシャツやスーツ、革製品を一緒に並べ、クラフツマン・シップとの共存を提案するというコンセプトでした。当時は斬新だったと思います。

店頭に立つ我々も、お客様もCdGというブランドが提供するアヴァンギャルド性と、くすっと笑えるユーモアの共存、トンガっているデザインと、力の抜けた大人の脱力感などの‘相反する魅力’にドキドキされっぱなしでした。同じような魅力(またはチャーム)を持つ商品、アイテム、ブランドというのはひとつの選択基準になったかもしれません。

1989年、革のセールスマンだったRichard Stark(リチャード・スターク)が、レザーウェアとスターリングシルバーを中心に、自ら身につけたいライディング・ウェアを作る目的で創立された“CHROME HEARTS”。最高級の品質と、不良のアイコンであったバイカー・ファッションを結びつけて、全く新しい価値観をわたしたちに提案する当時革新的なブランドでした。

世界中のセレブといわれる人々やファッションに敏感な人々を、すぐに魅了したのは言うまでもありません。そして日本にCHROME HEARTSを初めて紹介したのもまた、CdGでした。毎シーズン、独自の選択で仕入れた品物をコーナー展開している青山店で取り扱ったのが最初。

当時CdGに関わりの深い人物の紹介で、引き続き91年からUAで販売を開始しました。最初のシーズンは重松がバイイングしていたそうです。後に栗野に引き継がれましたが、コワモテのルックスに反して真面目なものづくりと非常に礼儀正しい人柄にすぐにほれ込んだそうです。

その後の大躍進は語るまでもありませんが、90年代の一時期、国内のストリート・カルチャーからの行き過ぎた熱い視線にさらされて、過熱しすぎた時期もありました。ところが、一過性のトレンドや、安価な不良アイコンではなかった…と‘ホンモノ’の持つ魅力が最近、改めて気づかれている気がします。実際は何も変わっていないのですが、それだからこそ…でしょう。

Districtでは当初取り扱いが無かったのですが、僕らのラブコールで展開可能になったのがオープンから数年後でした。もちろんスタッフ皆が何かしら身に付けていたためというのもありますが、CdGほかDistrictで扱っている他のブランドたちとの相乗効果と相性の良さは絶対というのが一番の理由です。昨年もCdGではCHROME HEARTSとコラボレートしたアイテムが大ヒットしましたね。Districtでアクセサリーを取り扱うにあたって、CHROME HEARTSに代わるブランドは正直思いつきません。不思議ですね…その他のブランドだとなにか物足りなさを感じてしまうのです。

そんなDistrictで現在、意識的に取り扱っているのはいわば我々スタッフのリコメンド・アイテム。数あるCHROME HEARTSの商品群のなかでも、僕らが実際に身に付けているもの、使用しているもの、勝手のいいものを中心に揃えるように意識しました。わたしの左手首に時計といっしょに常にあるナンバーツー・ボールのブレスレットも(これは余ったチェーンの動きがチャーミング)、みんなの腰にあるウォレット・チェーンも、ヨシワラが長年愛用しているレザーパンツも…。経年変化と共に魅力が増し、少しずつ自分のキャラクターの一部になっていく非常に珍しいブランドだということを知ってもらいたくて、そんな品揃えになりました。これもシーズンに合わせてたびたび内容の入れ替えを実施していますが…。

CHROME HEARTSを形容する表現の中でわたしが印象に残っているKEYWORDは、‘ロック世代のエルメス’。まさにその通りです。ロックやパンク(またはソウル、ファンクやヒップホップ…)で育った我々が上質で作りの良い確かな物を手にしようとしても、既存のハイエンド・ブランドの多くではどんなに良い物であっても、「良い子」すぎる…そういう不足感は絶対にあるはずです。

生い立ちはバイカー・ファッションかもしれませんが、身に付ける我々がバイカーである必要はなく、ロックに通じる反骨の血がからだの中に流れていれば…CHROME HEARTSの魅力を感じることができると思います。

ステレオタイプに縛られずにファッションを楽しみたい、そう考える皆様にこそ、その魅力を知っていただきたいと思います。ためしに店頭で手に触れてみてください。単なるアクセサリーやレザーウェアという存在を超えて、そのフィロソフィーもまた実感してもらえると思います。

さらに身に付ける上ではCHROME HEARTSに見合うなんらかのキャラクター上のステップアップを、あなたに要求してくれるはずです(それがないと単にチャラいキャラクターに甘んじることになります)。人によっては落ち着きであったり、人によってはファッションの嗜好の変化であったり、ある人は奥行きだったり…。

そのCHROME HEARTSの核をなす強烈なメッセージ性がみんなを虜にする魅力であり、まさにそこが伝えたい魅力なのです。DistrictでCHROME HEARTSの魅力に触れてみてください。


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