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Staff Coulumn | コアすぎコラム

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Kurino's column

今回はBarとMusicのお話です

2010.11.04Kurino's column

以前アントワープで定宿にしていたホテルでは2軒ともクラシック音楽が流れていた、という体験のせいか、あの町にはクラシック音楽が似合う気がしています。
或いはマニアックなロックや実験音楽...それには町に何軒か点在するイカした中古レコード屋さんの存在や影響もあると思います。
それが僕にとってのアントワープの'音'の印象です。

一方、僕にとってブリュッセルの'音'はJazzです。
ベルギーの首都であるブリュッセルにはアントワープとは違った魅力があり、最近、それを再認識しています。
ブリュッセルには実際とても有名なJazzカフェもあり、確かにこの街はJazz Townなのかも知れないのですが、僕が持っている'印象'の背景にはJavaというバーがあります。
1996年、初夏。初めてブリュッセルを訪れた際、夕食後リサーチついでに徘徊していて出合ったバーがJavaでした。狭い五叉路の中で2本の道が作る'角'にある、その結果、三角形の変わったカタチのバーで、別に内装が良いとか、お洒落とか、まったくそういうお店ではありません(そもそも僕はそういう洒落た飲食店は避ける傾向があります)。

お店のルックスは少しヘンで、しかし、何時行ってもJavaにはステキな音楽が流れているのです。お客さんもそれを目当てに来ている感じで、それは僕が知っている音源の場合もありますが、むしろ未知の音が流れているほうが僕はエキサイトします。
そう、僕は何時でも新しい(未知の、という意味で)音楽との出会いを求めています。
多分僕はかなりの種類の音楽を知ってはいますが、それでも'知らない音楽がある'という事実に感動し、ときめくのです。
それは'生きていて良かった!'と感じる瞬間。

Javaで初めて知って、それを是非入手したい、と思った音楽が幾つかあります。大抵はその後、なんとか探り当ててCDなりアナログなりを入手するのですが、未だに手に入らないものもあります。セルジュ・ゲンズヴールがディレクションした'ユダヤ音楽のコンピレーション'もその一つで、全編にわたる哀愁味を帯びたメロディーラインは実に新鮮でした。

10月に仕事とプライヴェートを兼ねてブリュッセルを訪れ、2泊した最初の晩にバーJavaで聴いて良かったのがポンチョ・サンチェス:Poncho Sanchez(カル・ジェイダーのパーカッショニストだったひと)でした。
翌日、リサーチの途中で見つけたFNACで早速探したのですが、昨晩聴いたアルバムは無く、それでも'これは良さそう!'と買い求めたのが'Afro-Cuban Fantasy'。
で、これが大当たりだったのです。


Javaで聴いた曲は入っていなかったものの、タイトル通りにキューバ調の全編ラテン風味たっぷりのサウンドに、ゲスト歌手のダイアン・リーヴスの参加曲も利いていて、こんなに良いアルバムを何故今まで知らなかったんだ、とさえ思いました。
このアルバムは最近のお気に入りとなっています。


2日目の晩もJavaに行ってしまい(一応ご報告しますが、遊んでばかりいるわけじゃないですから・・・日中は朝から夕方までシゴトしていますから...)、今度は聴いて直ぐにそれがニナ・シモン(Nina Simone)の演奏だと分かったのですが、そこには僕にとっての新たな発見がありました。彼女がピアノも上手なのは知っていましたが、ジャズ・スタンダードの名曲`Love Me or Leave Me'の間奏部分での彼女のソロがバッハ的なフレージングであることを初めて認識し、いたく感動したのでした。


翌日はアントワープに移動だったので、そこでまたCDを捜索。
流石にニナ・シモンのCDは沢山の種類が出ていましたが、その中で`Love Me or Leave Me'が入っているのを確認してベスト盤を購入。
該当曲はやはり素晴しくオリジナルな演奏振りでしたが、他の曲も完成度の高い演奏ばかりで、あらためてニナ・シモンの偉大さを確認する良い機会となりました。
この2枚のCDは出張の後半の善き友となったのです。

kurino_IMG_1738.JPG

こうして2つの新たな音楽の喜びをもたらしてくれたJava.
また、ブリュッセルに行くチャンスがあったら是非訪れたいバーです。
...しかしコップの洗い方は酷かったナア...
ヨーロッパはみんなあんな感じかも知れません。気の弱い御仁はお気をつけ下さい^^

ではまた! Kurino でした。


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