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Official Blog | ショップスタッフが綴る日々

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Scyeの夜-2010FW-第一弾

2010.09.03|by Cutter'M原'モリヤマこの記事のURL

『Scyeの夜-10FW』
先日のDistrict閉店後...今回はScyeのショールームにお邪魔して今シーズンアイテムの説明をパタンナー宮原さん(当サイトではCutter'M')にお願いしました。
テキストにすると超長文になるので何回かに分けてご紹介しようと思います(モリヤマ)

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Cutter'M')こんばんは 今回もさっそく2010年秋冬の商品を説明していきましょう。Districtに納めさせていただいたアイテムのリストをもとに進めていきますね。
まずはお財布。これはTHAL OIL(タル・オイル) LEATHERという特殊ななめしで油分をしっかりふくんだレザーを使用しました。

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形は40年代のベルギー製のヴィンテージ財布をずっと使っていたんだけど、小さくて使い辛かったのでサイズを大きくしてみました。ガバッと開いて小銭も入れやすいし、大きさとしてはお札は折らないと入りませんが、中の仕切りの奥は抜いているのでお札を向こう側に通すような形で入れることも可能です。

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モリヤマ)鍵まで付いちゃって^^

M)そうそう、使わないとは思うけどモトがついていたから...悪い人に開けられないようにね^^

ヨシワラ)ホントに悪い人はジョキジョキきっちゃうよ

M)そんな極悪人はいないデスヨー

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次はモール・アウォード・エンブレムです。Districtのトップページにもかっこよく出ていましたね^^

ヨ)ちゃんと見ているんだぁ。早いね!

M)見ていますよー。ScyeとDistrictの10年ってね^^ありがとうございます。これはモール刺繍なんですけど、パキスタン製。実はインドやパキスタンは過去にイギリス領だった時代があるのでこういう刺繍の手工業ってしっかり教わって技術が残っているんですよ。

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裏側はピンズのように3箇所で留めるようにしているので手軽につけ外しができます。手持ちのジャケットにだけでなくニットやバックにつけてもおしゃれですよね。
これがまたパキスタン人だからかつづりのミスが多くって!MSATERPIECEとかね汗 全部調べたけど沢山ミススペルを見つけました。

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※さっそくMASTERRIECEを発見!^^

次にこれも入荷済みですよね?ツィードの千鳥キャロットレッグ トラウザーズです。腰回りにゆとりを持たせ裾にむけて急激にテーパードさせたキャロットレッグのトラウザーズです。素材はストレッチ性のあるウールのツィードです。穿いてもらうと分かるんですけど以前よりもかなり股上を深くしてワタリも太くしています。このボリューム感がプチ・サルエルみたいな感覚で穿けるんですよね。

モ)あきらかにウエストのサイズも表示よりも大きく設定されていると思うのですが、これはユルク穿いてねっていう宮原さんの意図ですよね?

M)そうです。いつもよりもちょっと落し気味で穿いてほしいなーって思って。いっしょに入っている超長綿スェードのものも同じスタイルです。

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こっちはソフトな状態を作り出すために高原料の綿を使用して甘く織り上げています。そういった下地を深い濃度に染めて、強く縮絨させてベロアカットに仕上げてさらに洗いをかけることでナチュラルな風合いに仕上げました。

股上を深く設定しているので同素材のカッタウェイ・ジャケットはじめショート丈のジャケットと相性がいいですね。

次に...これも入っているよね?杢トップ天竺ショールカラージャケット。これはジョージさんに着てもらおうかな?

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ニットジャケットですが袖付けをラグランにして前のラグラン切り替えがそのまま襟付けになってグルッと後ろを回るようなカットにしました。

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なので前身頃は右左で一枚^^素材はウールのトップ糸と染め糸を撚り合わせた杢糸使いの天竺です。それぞれの色が混ざりあい深みのあるカラーに仕上がっています。またふっくらとしたナチュラルな風合いにする為に通常よりも編み機のゲージとテンションを甘く編み上げたものを縮絨加工しています。ショート丈のガウンみたいでしょ。

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いっしょの生地でサルエルパンツも作りました。サルエルって言っても平面的なパターンではなくヒップ部分にタナをつくって立体的に仕上げたパンツです。おなじみの人文字型の切り替えをいれた開脚しやすいパターン構成になっています。前にも色々やってるからわかるよね^^?

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次はヘリテージ メルトン 10th ミリタリージャケットです。
これは次回の入荷でまだ入っていないのかな?

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この生地は1837年創業の英国名門ミル【ABRAHAM MOON】 HERITAGE COLLECTIONの中からBRITISH RED COATと名づけられた重厚なメルトンをセレクトしました。このHERITAGE COLLECTIONは同社が遥か昔に生産を行っていたヴィンテージ素材を、当時の製造方法で忠実に再現したコレクション。BRITISH RED COATとは17世紀中ごろに起きた英国内乱ピューリタン革命の時に兵士が着ていたものに由来します。

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かたちはショートピーコートのようなダブルのアウターですが、前を開けて合わせを折り返してボタンで留めてもいいし、途中まで止めて襟を返してもいいしいろんな着方が出来ますね。

ヨ)もともと軍モノですよね?

M)そうですね。軍モノとかキャバルリーツイルとかハンティングのものだとか。まぁ正確には軍というかエリザベス女王が持っている兵隊たちが着ているもの(あの背の高い毛皮の帽子を被った人たち)と同じ素材です。ヘリテイジ・コレクションの中から選んだものです。1キロメルトンに近いしっかりしたメルトンなので着て行くうちにいい風合いになると思います。

ヨ)ジョージは似合うねー

モ)あの帽子も被ったら?

M)今回、このボタンはオリジナルで作ったボタンです。見てもらうと分かると思うけど裏にMASTERPIECE&Co.って刻印されています。楽しみにしてください。

※モリヤマ)コレでで1/4くらいの分量デス...また頑張ってご紹介します!今週はココまでー^^

Scye-ここだけのウラ話

2009.11.20|by Cutter'M原'この記事のURL

UNITED ARROWS別注のウォッシュド ピーコート。以前もボイル素材を用いたジャケットなどをリリースしていましたが、今回は定番のピーコートに乗せて...。原料にハリ、コシのある英国羊毛を使用したメルトンです。フィニッシュとして一般的にプレスしてフラットに仕上げることが多いのですが、原料の持ち味を生かすために、ワンウォッシュして、ふくらみのある自然な風合いの生地に仕上げています。フンワリした生地感はSUPER140'Sのメルトンともまた違い、いいヒトそうなやさしい表情です。今回ご紹介する3モデルはもともとUNITED ARROWS店舗用だったのですが、Districtのリクエストで展開拡大だそうです。この表情、今までに無いと思います。
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続いて、クリノさんのリクエストで生まれたヘリンボーン・ダブルのジャケット。シェットランドヤーンを洗ってフンワリさせた御話は以前もしましたが、生地を気に入っていただけて。この冬はダブルを着たい気分が盛り上がっていたクリノさんからは同じ生地を使ってジャケット製作の依頼を頂きました。このパターン、既存のScyeではない形です。肩もノーパットでアウター気分で着てもらえます。
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そして、「この話がしたかった!」ダブルフェイス・チェックのジャケット。元々ショップコートの形でダブルフェイスの生地を使用していましたが、やはりこれもクリノさん、お気に入り。ジャケットを作って...とご相談いただいたのですが、インポートの反物で非常に生地代がたかく...さらにメーター数も足りなくて、似寄りの生地を探してご提案しました。表はチェックで裏が圧縮のキャメル。

...で、作り始めて気付いたのですがダブルフェイスなので一枚の生地で二枚分の厚みがあるんですね(当然です)。すると見返しとかポケットのフラップとか胸の箱ポケとか2重に生地を使うところがありえないほどの厚みに...(汗)

 
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で、わたしも勢いで「じゃ、ダブルフェイスに織られた生地をはがしちゃえばいいよ」という事に。後ほど工場さんから連絡があり 「一枚を剥がすのに4時間かかりました汗」というEmergency Callが。それは大変!でも、言い出した手前じゃあ諦めますともいかずMasterpieceのみんなで地道に一枚一枚はがしました!みんなそれぞれ、このやり方が早くはがせるとか工夫しながらチクチクはがしました。

これには苦労しましたよ。

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渾身の別注アイテム、是非Districtでお試し下さい。ミヤハラ

Cutter M-vol.2

2009.09.02|by Cutter'M原'この記事のURL

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今回は100番単糸タイプライタークロスのシャツからご紹介です。

綿糸で100番という糸は非常に細い糸ですがそれを単糸(一本)で織り上げた生地です。(ふつうは2本に撚って双糸としてつかう)

特徴として襟にシークインを施しています。このキラキラしたものをよくスパンコールと呼び
ますが正確にはシークインです。シークインとは何かというとスパンコールがキラキラした円形のものをひとつひとつ縫い付けるのに対してシークインはリボンというかテープ状になっているものです。バカボンに出てくるお巡りさんの目玉みたいなものがつながっている(スミマセン)。これがシークインです。それをガツガツカットしながら縫い付けていきます。

DSCF3841.JPGこのシャツはドレスっぽいけどカジュアルに着てもらうのがポイント。フロントにプリーツを入れていますが全部ボックスタックになっています。先に裾折っておいてボックスタックで畳んで行き、縫った後に一つ一つカンヌキで留めています。これがまた指定通りに作ってもらうのが大変で、最初は折り紙みたいに紙を折って見本を作って工場さんに説明しました。

脇が0.3のおり伏せ縫いでアームが0.8のおり伏せです。裾が0.4です。ケンボロ裏はカンガルー型にボロが出ないように裏側の処理をしています。これはいい仕立てのシャツは大体このケンボロ・剣先裏は断ち端が出ないように処理されているものですが、その中でも袋状に内側に折り込んであるものをわたしはカンガルー型と呼んでいるものです。その方が裏から見ても綺麗なんですね。

このプリーツですが洗濯しても一個一個カンヌキでとまっているので、多少暴れるかもしれませんが元通りになります。これがおさえられていないとバラバラになってしまって大変ですよ。

DSCF3842.JPG次はウールガーゼ・縮絨ダブルフェイスチェック ショップコート。これがイタリアのリ○アという会社の生地なんですけど表裏違う柄に織ってあります。実は同じ品番でお願いした色違いなのですが赤・緑のチェックだけなぜかナイロンが20%混紡されていて品質表示が異なっていたので正確を期して品番を分けました。

DSCF3845.JPGダブルフェイス=二重織とはどういうことかというと...って説明しなくてもわかりますね。表と裏2種類に織って同じ糸が内側でしっかりつながっています。完全に2重組織で糸がすくっていきます。柄の部分によって分かれるので触ってもらうとわかると思います。

形は以前も作ったショップコートというちょっとワーク調のコートです。Scyeはショップコートが好きでよく作ります。あくまでアウターとして作っているのでいわゆるビジネス用のコートのようにジャケットの上からは着れないと思いますが。

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グログランテープは補強です。裏地は袖裏のみつけています。この上代が高いのはこの生地が高かったためです。表情がいいので皆さん気に入っていただけました。あまりに気に入ってこの生地でジャケット作ってくれないかな?って仰るスタイリストさんとかバイヤーさんとか...あいにく使いきっちゃったので作れないんですけど^^

DSCF3847.JPGついつい気に入った素材とかパーツを使っちゃったりして値段が高くなってしまうのですがそのたびに「あー悪いな...」っていつも反省します。イイものなんですけど、高くなっちゃいましたって。スミマセン。


DSCF3849.JPG次はこのブルゾンです。素材はスェードですが、後ろ身頃が圧縮ウールでキルティングをかけています。全部スェードでもいいのですが、このほうが伸縮性もでてきやすくなります。デザイン的にもアクセントになりますね。

DSCF3850.JPG襟がスタンドでここに芯材80gをグルグル巻いてはさんでいます(80gっていわれても分からないですよねギュッと詰まっているんだと思ってください)。

DSCF3851.JPGこのスナップボタンを見てください。この平スナップのクルミ...これがないんですよ。ぽっこり膨らんでいるのしかないんですよ。これも付属屋さんにお願いして台だけ既存のものをつかって頭だけ平なものを作ってもらいました。

○○さんっていうんですけど元カ○○ムっていう大手付属メーカーがあるんですけど、この大手に頼むとロットも大きくなってしまってできない。そこでカ○○ムの元常務で退職されて個人で小さな仕事をされている○○さんにお願いして作ってもらったのがこのボタンです。

何かのクルミボタンの足だけ流用してスコーヴィルにも打てるようにしてもらって作ってもらいました。どうしてもこれがポコッと膨らんでしまうのは個人的にイヤで。

素材はシープシルキーという革で、A○○Jの○○さんにお願いして買ってきていただきました。毎年のように彼はボローニャでやっている革の展示会に行っているので、出張の時にこんなものを探してきてくれとお願いしました。(わたしも一度一緒に行ったことがあるんですけど)

DSCF3852.JPGちょっと大人っぽいブルゾンです。袖にもうすくゴムを入れていて袖口にもこのスナップ。ボタンを留めると風も防ぎます。お気づきになりましたか?このタブもまたハギなしで作りました。Scyeはこういうところにも後付けのタブはつけません。(タブが生えているっていうのかな)

着るとこの後ろ身頃がグイグイ伸びてくれて着やすいんですよ。スライダーを上下につけているのはバイクや車、自転車などに乗った時に下から開かないとお腹が膨らんで邪魔なので...。

DSCF3853.JPG内ポケットも見返しにカーブをつけて縦に切ったポケット口をのせています。こうしないでたとえばポケットだけ裏地のある個所に作ったりすると将来裏地がほころびたり破れたりして付け替えたいと思った時に作業が非常に困難になるんですね(もし見返し、裏地にわたったポケット口だとまず裏地張り替えはできません)。

かといって広く取ってもかっこ悪いし...で縦にして見返しにのせました。なぜ台場を作るかというと裏地の張り替えの時にポケットを作りなおさなくていいというメリットもあるんですね(台場を残して張り替えればいい)。こうすることによってながく着れる。ということなんですね。


DSCF3856.JPG※※はい、今回はここまで。
また次回をお楽しみに(モリヤマ)※※

Cutter M-vol.1

2009.08.18|by Cutter'M原'この記事のURL


DSCF3832.JPGミヤハラ)
Scyeの宮原です。今回は2009年秋冬の商品説明です。今回も特にこれと言ってテーマはないのですが...

 

ヨシワラ)ほんとにないんですか?

 

ミ)ホントにないですよ。その時の気分というか、漠然と今季はツィードっぽいのがいいなとか、そういうのはありますが。それプラス冬なのであたたかみのある素材を意識したりとか。こんな気分で着たいもの、もともとイギリスが好きなのでそういった素材を選んだりとか...毎回そんな風です。

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まず、このシェットランド・ヘリンボーンですが、縦横ともにシェットランドヤーンを使用した生地です。いわゆるツィードですね。とくにハリス・ツィードとか会社名は言いませんが、原料はシェットランド島の糸を使用して国内で織っています。

デザインはエルボーパッチをつけたカントリー調のジャケットですが、まず洗いをかけて風合いをやわらかくしてます。裏は防寒ということを考えて上をキルティング、下を綿ネル、袖をキュプラにしています。滑りの問題で着やすくするために上半身をキルティングにしました。キルティングから内ポケットの切り替えですが、わたしが勝手にG-Oと呼んでいるスタイルです。なにがG-Oかというとガキオヤジ(「ろぼっ子ビートン)のヘルメットの形に見えるんですね。(スミマセン)

 

実はこれ襟(ラペル)は返す設計にしていません。完全に立たせる設定でスタンドの状態で設計しています。襟を返そうとするとやっぱり座りが悪いです。着方としては上までボタンを留め、下はかなり開いているので下までは留まらないと思うので、下の方は開けて着てください。

 

襟のタブはよくこのシステムは使っていますがカラークロスを"ハギなし"でどちらに倒しても切り替えはない状態で設計しています。上襟も留められるし、留めない場合はタブをしまうこともできます。

 

デザインとしては普通のノッチド・ラペルの襟を立てて着ているようなデザインですけど最初から襟を立てた状態で設計しています。倒すとまた襟の座りも悪いし、どっちを取るかということで立たせることにしました。襟を立ててカラークロスの切り替えを見せたかったんです。

 

こういった話がバイヤーさんには展示会でお話ししたりしていますが、結局忘れられたりとか、実際に販売するお店の人まで伝わっていなくて、「この襟、返りがわるいです」なんて言われるのも不本意なので...。下手するとこの襟を返してディスプレイされているかもしれませんよね。

こういうところが実は難しいところで、ウチの意図をお客様にちゃんと伝えられるようにしたいなと思っています。

 

着こなしとしてはルックブックにもあると思いますが、上下で用意したショーツと合わせてもかっこいいです。今、わたしはデニムですけどもちろんデニムで合わせてもいいですし、ツィードのジャケットなので着こなしの自由度は高いと思います。

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次に同素材のショート・パンツなんですけど、ウエストが綿綾テープG.I.バックルで締めるスタイルです。このテープはぬかなくても腰は通ると思います。テープを抜いちゃうとまた入れるのが面倒だったりするので三つ折りでタタいています。

 

ツィードなのでお客様によってはチクチク肌ざわりが気になると思って総裏にしています。当然、ウエストはテープでアジャストすることと、それに加えて中に平ゴムが入っているのでそんなに締めなくても予めシャーリングで腰が決まると思います。

 

フロントのレザーボタンは裏についたボタンのチカラボタンです。

 

コーディネートとしてはブーツ、マウンテンブーツなどと合わせて穿いて...丈はひざ丈くらいです。ルックブックではScyeのエッジウェア・ブーツを合わせています。

 

DSCF3837.JPG同素材のベストはガンパッチを付けたハンティング風です。

後ろにも大きめのポケット、前にもカンガルーポケットを付けています。

フロントのジップは上下スライダーをつけています。

 

ローゲージのニットの上とかシャツの上などに羽織って秋口に重宝すると思います。

 

襟は丸襟ですが裏襟にグログランテープをつけて襟腰を作っています。寝かせてもいいし立てても首は暖かいと思います。

このグログランテープはほかにもポケット裏にツィードの伸び止めとして、ジップ両サイドにはスライダーの上下で生地が噛むのを防止するために配置しています。

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モリヤマ)中綿ってなんですか?

 

ミ)いや、これは綿は入っていないんですよ。膨らんで見えますが、ツィードを洗ったことによって生地がふっくらして、さらにヘリンボーンなので洗うことによって畝がでる。

 

縦じまのようにトタンのように生地が波打つ効果が出ています。杉綾織の組織が交互に甘くなる・しまる・の繰り返しできれいな縦縞の生地の凹凸が出ています。

 

ヨ)これは洗っていない状態はかなりゴワゴワな生地ですか?

 

)いいえ、そんなにかたい生地ではないですよ。もともとはつるっとしたプレーンな表面感です。洗った方が糸が膨らんで重量感というか厚みも出て表情が良くなります。縮率などはちゃんと計測して製品にしています。

 

ひじょうにこのふくらみ感がいいですよね。この厚みが中綿が入っているような膨らんだ表情を出してくれています。

 

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次はフットマンズ・ジャケット。

イギリスの前世紀のユニフォーム(軍服)がモチーフになっています。軍隊のフットマンということは馬にのらない、歩く兵隊さん、歩兵です。

 

ただここまで仰々しいことではなくて気軽に着てもらえればと思います。ボタンがたくさんで大変ですが、全部留めても留めなくてもいいと思います。襟がリブってところが面白いところです。

 

生地はそのまま原毛の色です。染めているわけではなくて、グレーの羊と茶色の羊の毛の色そのまま。若干製品によって色のバラつきは出てきますが、ナチュラルな色です。ペルー産羊毛です。

 

裏地は100番単糸の平織りで非常にゆっくりしか織れない肌ざわりのいい綿を使用しています。

シルエットの特徴は背中裾のヘムを平ゴムにしているんですけど、自然なブラウジングシルエットが出て腰にギャザーが入ってお尻にポコッとふくらみが出ます。

 

たくさんボタンもあるので、人それぞれいろんな着方ができると思います。フロントの縦の切り替えですが、ただ単に生地が足りなくて切り替えているのではなくて、前を閉じたときにちゃんと胸に沿うように前中心からそれぞれ離れていくような曲線でそれぞれのパーツを設計しています。

これを縫い合わせることで胸の丸みを出しているんですね。

 

Scyeのジャケット類はみんなそうですがいつものように前中心を○×△してアームホールを外側にぐっと○×△してこれを○×△することによって胸の厚みと肩のおさまりをつくるというパターンワークをしています。

 

 

※まだまだCutter 'M'のおはなしは次回につづきます

フワッとはおる

2009.03.20|by Cutter'M原'この記事のURL

Cutter'M')こんにちは、今日はわたしが今着ているこのコットントレンチを紹介しましょう。
かなり高密なタイプライタークロスを後染めしました。
このシリーズは完全に上も下も袋仕立てなんですよ。

なにが袋かっていうと、裏地も共地^^共地も裏地^^Cutter'M'3.jpg

全部、1枚じゃなくて2枚なんですよ。だから要尺が2倍。        DSCF1835.JPG
この生地は一枚だとシャツも作れるくらい薄い生地なんですよ。
二枚にする事で裏地の間に空気を含むんですよね。

着たときに、こうなんか空気が入ってフワフワするんですよ。
布団を羽織っているような...やさしい気分になれる...そういう感じかなー。
今日、僕も着ていますが、すごくやさしいキャラになっていますよ^^


実は製品染めなんですけどこういった高密素材の製品染めってなかなか
染料が浸透しなくて大変なんですよ。
それを高圧で熱を加えて染めるんですが、結構リスキーでした。
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パンツのほうは大丈夫だったんですが、
このコートの方が釜で回っている時に染料を含んで強度が落ちて、
よく破裂(パンク)しちゃう...

で、破裂しちゃったのが僕が着ているコートなんですけど...
何枚か上がって来た中でやっぱり商品にならない破裂した物が数着ありまして、
全部背中のセンターベントから割れちゃったんですね。
割れた箇所に余った生地を貼って直して僕は着ています。
染めた色というのはブルーグレーとブラックの2色。


今回、このブルーグレーは気になっていて挿し色になっています。
他にもパーカーやシャツなどに使いました。


で、まあこのコートですが、かなり袖が細いです。
さっきもジャケットの上から試着していたお客様がいらっしゃいましたが、
ジャケットの上からだと袖とアームホールがきついかな。

僕もジャケットの上と言うよりもニットやシャツやTシャツの上から着てもらいたいです。
肩も傾斜が強かったりとか、
袖もかなりギリギリなので、ジャケットの上に着るのはちょっと窮屈だと思います。

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襟がまた特徴で今回、あえて台エリをつけていないんですよ。
はね襟だけで...。

襟こしの部分に6本、ステッチを'サシミシン'で芯をおさえて台エリの代わりになるように作りました。
軽くカジュアルに着られるようになっています。お仕事にでも着られる人はいるかな?

ポケットは今回、いくつかに採用していますが、
玉ブチがそのままフラップの役目も果たすような形状にしています。
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モリヤマさんに着て貰いましたが、Scyeのコートの特徴で、
ポケットの高さをすごく上にセットして視覚的に足が長く見えるようにしているんですよ。
モリヤマさんも足が長く見えるかな?^^

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さっきもお客様に上下着ていただきましたが、気に入っていましたよ。
色違いの黒がいいかな?って思ったんだけど、ブルーがいいって。
オシャレに対してチャレンジャーなんですね。

同じ生地のクロップドパンツですが、DSCF1840.JPG
後ろに紐を出しているんですよ。
別に縛ってもいいんですが、
うしろから紐がたれている事で
一つのアクセントになればいいかな?と思いました。
この中に平ゴムが閉じ込めてあるので
ベルトナシでも紐を縛らなくてもイージーパンツではけます。
丈は8分丈くらいかな...シルエットは実はそんなに太くなく穿くとキレイなストレートです。

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これもまたフワフワ空気を中に含むので気持ちいいです。
コレ着て、優しい気持ちになって下さい。

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