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Monclerの春物、お勧めです!
2010.02.17|by クリノ|この記事のURL
ユナイテッドアローズのバイヤーとして、また、以前は経営チームに籍を置いていた者として、今、最も気になっている海外ブランドがモンクレールです。
モンクレールはフランスの創業グループからイタリアの会社が買収し、そのソフトや生産背景を活用しながら、単なるスキーウェア・メーカーではなく、高付加価値のファッション・ブランドへの脱皮と発展を目指し、徐々に具現化してきた存在です。
日本では早くからお洒落なダウン・ウェアとして認知されていましたが、海外では逆で、サンモリッツやシャモニーやアスペンといったスノッブなスキー・リゾートの高級スポーツ・ショップ等で扱われる'ブルジョワの為のスキーウェア'的な認識でした。
僕がモンクレールの本格的な'変身'を感じたのは一昨年の1月、ミラノのスフォルツェスコ城の公園内にあるバウハウス建築で行なわれたプレゼンテーションあたりからです。
スタイリングにルオモ・ヴォーグの常連ロバート・レーヴェンシュタイナーを起用し、音楽はArt of Noizeを使用、100人位のモデルがお揃いのグレイのヴァノワーズを着て登場したとき、僕は新しい時代の到来を見た、と思いました。余談ですが、ヴァノワーズは同プレゼンテーションを見た、僕や世界各国のバイヤーからの要望で商品化されたそうです。
その後、モンクレールはジャンバティスタ・ヴァリによる(彼は2代目)ガム・ルージュ、トム・ブラウンによるガム・ブルー、sacaiの阿部千登勢によるモンクレールS、更にヴィスヴィムの中村ヒロキによるモンクレールVを立ち上げ、直近では初期のコレクションを再現したグルノーブルという最高級ラインもNYで発表しています。
僕はヴァノワーズとガム・ブルーを着ていますが、元来よりダウン・ウェアをプロデュースしていたブランドによる商品なので、プロダクツ的完成度や着心地、耐久性も高く、信頼できる逸品であると思いました。先日ショウルームで来季のモンクレールSやVも拝見しましたが、どれも素晴らしい出来です。
また、直営店展開という観点ではパリのサントノーレ、ミラノのスピーガと、どちらも間違い無く真の一等地に、小ぶりですが気の利いた旗艦店を構えています。
僕は特にパリのお店が好きで、小さめの面積ではあっても、高い天井を生かした店内のヴィジュアル・プレゼンテーションや頻繁に入れ替わる商品の陳列が買い物心をそそります。
つまり、モノとしても進化し、ブランドとしても急速に好位置にポジショニングしつつある、ということ。これは代表であり、クリエイティヴ・ディレクターでもある、Mr.レモのマーケティング力とディレクションの確かさに裏打ちされたものだと思います。
単にバイヤーとして商品の完成度に着目するだけでなく、そのブランディング戦略にも共感し、僕は'単なる単品買い付け'ではないセレクションと見せ方でモンクレールを表現したいと思いました。
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今春・夏のディストリクトで展開されるモンクレールはディストリクトの春物商品との組み合わせ、レイヤードを考慮し、また、店頭でアイテムを目にしたときに'選べる贅沢感'を感じていただきたい、という視点から色やアイテムをセレクションしています。今週金曜日にお店に並ぶそうです。是非、実際に店頭でご覧下さい!
Aldenの2型で、21世紀最初の10年を気持ちよくクロージング
2009.11.20|by クリノ|この記事のURL
皆様!2009年の最後に、こんなにステキな商品が入荷してくるとは...
大げさですが、ヒジョーに嬉しいのでご紹介申し上げます。
多分(!?)今年最後のAlden(オルデン)の入荷となる2型について
以下、説明させていただきます。
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1. コードヴァンのキャップ・トウ。これは僕の持っているAldenの中でも、
最も'応用範囲'が広いモデルと同型のもので、ラストはモディファイド・ラスト。
キャップの切り替え部分に穴飾りが付いているため、カジュアルにもドレッシーにも履ける、というスグレモノです。でも基本的にはキャップ・トウ。
デニムのジーンズでも、シックな3ピースのスーツでも、洗いのかかったセット・アップやデザイナー・ブランドの服等にも馴染みます。コワイもの無しの1足!ですね。
何故かと言えば、'ブローグ'ということでドレスアップにも使える一方で、スウェードなのでスポーティーな印象もある。
コーデユロイのパンツや、ペインターパンツ、チノパンツでも、デニムでも、そして勿論フランネル等には最高の相性です。今年の、カントリーな気分で着こなすのに最適な一足であると同時に、夏にリネン等とあわせてもヨイ感じです。
リネンやウォッシュド・コットンのクロージングにスウェードの靴...イイですよ。
さて、ご一緒に2009年を、つまり21世紀最初のディケイドのフィニッシュを
気持ち良く迎えましょう!
クリエイティイブアドバイザー 栗野 宏文
世界で認められるTO&CO.を皆様にも
2009.09.23|by クリノ|この記事のURL
今、話題のお店Merciがあるのも、コム デ ギャルソンのポケット・ショップがあるのも、人気のカフェが並んでいるのも、レクレルールの移転先(間も無くオープンの筈)も、それから僕が気に入っているイタリア料理屋さんがあるのも...すべて北マレと呼ばれるパリのマレ・エリアの北東部。アメリカン・アパレルやAPCは他の地区よりも遅い時間まで営業しています。
大きな地図で見る
そこに、僕が、ウィメンズではパリで最もセンスが良いと思っている靴屋さん'HOSE'があります。HOSEとはSHOEのアナグラム、つまり文字の並べ替えで、このネーミングからして気が利いていると思いませんか?
オーナーでバイヤーの方は雑誌の編集や寄稿もしている女性で、ガラガラ声(多分タバコの吸い過ぎですね...)とマニッシュなスタイルが印象的でステキな方。
お店には彼女の飼い犬の大型のリトリバーも居て、そのコに会いに行くのも僕の楽しみの一つ^^
HOSEのセレクトの特徴は、有名、無名に関わらず、品が良く、質が良いブランドのものや、新しいセンスのものを取り入れているところ、そして何よりも共感できるのはウィメンズには珍しくトラッド・マインドがセレクションのベースになっているところです。セリーヌやYSLやマーク・ジェイコブスのシューズも、どこかしら、トラッド・センスを感じるデザインやディテールが必ずセレクトのキモになっている感があります。
つまりブランドやトレンド性で選んでいるのではない、ということ。
時代性や先進性はあるけれど、ワンシーズンで飽きるような靴は選んでいない、ということなのです。
そんなHOSEの品揃えの中で、オーナー自身も大好きと公言し、本人もよく履いているのがTO&CO.の靴です。
ご存知とは思いますが、TO&CO.は日本のメーカーです。元はパリ在住だったデザイナーのH氏が始めたブランドで、イタリアやポルトガルで生産しながら、全世界の良いセレクションのお店だけで販売されています。
UAとは、それこそH氏がブランドをスタートした初期からの長いお付き合いがあるのですが、メンズはしばらくご無沙汰していました。
しかし、そのTO&CO.の2009年、秋・冬最新作にとても良いデザインの紐靴があったので、久々にUA数店舗とDistrictとで展開させていただくことになりました。
デザイン的にはキャップトウということになりますが、素材やディテール使い、或いはソールのアイデアがカジュアルで、ベースはクラシックなのにリラックスした仕上がりが、今の気分にピッタリです。
その'ヌケ感'は今のトウキョウ・デザイナーズの流れと非常に良いヴァイブレーションだと思います。
例えばkolorの服やパンツにもバッチリ。
パリで一番のお店で認められている、その姿を常日頃嬉しく思っていたTO&COの靴ですが、是非メンズのお客様にも味わっていただきたいと思います。
そして、パリに行かれたら是非HOSEものぞいてください。ウィメンズ・オンリーのお店ですが、靴好きには目の保養になりますし、勿論女性のお土産にも!クリノでした。
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ダブルブレストまつり
2009.08.19|by クリノ|この記事のURL
僕は今'ダブル・ブレスト祭り'の真最中...で、これが数ヶ月間継続中。
そもそもは昨年の秋冬物でドリス・ヴァン・ノッテンのグレイのダブル・ブレスト・ジャケットを購入したあたりから僕の'祭り:まつり'は始まっていたのかも知れませんが、決定打は1月のミラノで見たプラダのショウでした。
それは95%(?)がグレイのアイテムで、90%(?)がダブル・ブレストのシックなコレクション。そんなエレガントなアイテム&スタイリングに、ノイズとして付加されていたのがスタッズ付のゴツイ紐靴。
ミウッチャ・プラダ女史のスタイリストとしての視点と力量を再認識した瞬間です。
あれでダブル・ブレストに対する僕の偏愛が発病したのか...?
同じくミラノで見たトム・ブラウンによるモンクレールのガム・ブルーのコレクション(これが又良かったのです)にもダブルがたくさん登場し、僕は自分でもグレイのダブルのジャケット(ダウン入り)の購入を決意していました。
自分がお手伝いしたコム デ ギャルソン オム ドゥの2009.秋・冬コレクションにもダブルが入っています(ちなみに、先日はそれを買いました)。
さて、春・夏にも、この'まつり'気分は盛り上がる一方で、カラーの砂漠色のようなブラウンのジャケットも勿論4ツボタンのダブルを入手。
夏の出張では、フィレンツェの町で僕が一番好きなお店'SPACE'でドリス・ヴァン・ノッテンの綾織りコットンのダブル・ブレストを手に入れました。これは、イタリアに行く前に滞在したベルギーのアントワープにあるドリス本店のウィンドウでディスプレイされていて気になっていた一品でしたが、まさかフィレンツェで出会うとは...。
シーズン末にはシカゴのハンドメイド・テイラーのオックスフォード社のものをサンプルで、また、ラルフ・ローレンのストライプのダブルも入手しました。
春・夏物は流石にそれで打ち止め...。
しかし'まつり'は終わっていなかった!![]()
これが非常にデリケイトなブルー(もう1色のブラウンも絶妙な色なんです)のコーデユロイ素材で、肘にはエルボウ・パッチも付いており、ボタンがまたビミョーなブルーに金のイカリ印。
しかし阿部さん、アナタは困った御仁だ!
昨年なら買わなかったダブル、1昨年なら手にしなかったコーデユロイ、2年前なら避けていたであろうモチーフ入りのブルーのボタン...。
しかし、それが2009年の秋・冬なら全てOKである、ということをアナタはわかっていたのか?
たいしたモンである。脱帽です。エライッ。
こうして僕の'まつり'に終わりは来ない...
(最後に告白してしまうと、ディストリクト・オリジナルのW.S.U.《ですよね?モリヤマさん》のグレイ・フランネルのダブルも何故か家にあります...。
コレはきっと無意識下に連れて帰ってきてしまったものではナイダロウカ?
これだからマツリはコワイ、コワイ...)
by クリノ
皆、イイひとのところに嫁いでいくんだよ
2009.06.07|by クリノ|この記事のURL
'間も無く長期の海外出張に出かけます'
毎年、この時期はそういう書き出しの原稿を書いています。
そして、今回はアントワープ、ブリュッセル、フィレンツェ、ミラノ、パリの5都市が目的地。アントワープは7年ぶりにアカデミーの審査員を依頼されました。どんな生徒が育っているのでしょう?ブリュッセルも久しぶりなので街のリサーチが楽しみです。
フィレンツェは今年の1月以来で、あの時は、僕が新たにお手伝いしているコム デ ギャルソンのオム ドゥの発表(日本の店頭は7月からです。UAは原宿本店で扱います)もあったので業務もテンコ盛りでした。でもディストリクト店の豊永ジョージ君がフィレンツェとミラノで、そして現在は心斎橋御堂筋店の古池君がパリで、それぞれ色々とUAのバイイングを手伝ってくれたので大いに助かりました。
彼等がサポートしてくれた買い付け商品も7月くらいから徐々に店頭に並び始めます。
そして、今シーズンも残すところ1ヶ月。
でも、本格的な夏はこれからですよね?!
この辺が、永年洋服屋さんをやっているとマヒしてしまう'時間のズレ'感覚です。
本格的な真夏のスタイリングはこれから楽しみたいところ。
そして、僕は恒例の'次期買い付け出張前の点検'を行います。
今シーズン、評判が良かったもの、ベストセラーになったもの、玄人ウケしたもの、予想外のヒットとなったもの、そして予想外に売れなかったもの...
残念なのは、納期が遅くてフルシーズンのタームでお客様にお見せできなかったもの、今季で言えばラフ・シモンズがそうでした。
ドリス・ヴァン・ノッテンやランヴァン、コム デ ギャルソン オム プリュス、ジュンヤ・ワタナベなどと並んで、現在パリ・メンズコレクションで最も重要なブランドであり、トレンドセッターであり、近年素晴らしいコレクションを連発しているにも拘らず、その納期の問題で'アイテムがベストに並んだ状態をベストなタイミングで見せられない'というジレンマを味わいました。
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ですから、正直申し上げて、現在でも店頭に残っているアイテム、例えばドクター・マーチンとのコラボレーション・シューズや異素材ポケットのシャツなどは、どなたか本当にラフの熱心なファンの方のもとに'とつがせたい'コたちなのです。
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面白い動きを見せてくれたのはクリス・ヴァン・アッシュ。異常とも言えるヒート・アップだった2005年のデヴュー期から数シーズンを経、単に'流行りのブランド'として扱うショップが減少する中、逆にクリスの本来のファンの方には着実に支持され、コレクションも進化し続け、良い結果を残すことができました。スウェット素材のジャケットは完売!今、店頭にある中ではシャツのように軽いジャケットがお勧めです。
これからの季節に最適でしょう。
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また、ドリス・ヴァン・ノッテンですが、本当に安定していい作品を提案し続けています。今最も充実感を感じるデザイナーかも知れません。僕も今シーズンはショール・カラーのダブルのスーツetc...を購入。
こうやって店頭を最終チェックしていると、またまた、いつものお客様目線(気分)が盛り上がってきて、結局、先週はキレイなブルーのラウンド・カラーのシャツも購入。
このドリスのスーツもシャツもあと1着くらいは在庫があると思います。
また、新規導入したアンダーカヴァーは目論見通り'大人のお客様'にご支持いただきました。秋・冬コレクションも充実で、ご期待ください!
こうやって'点検'し、ひとつ、ひとつのアイテムが'最終的にはどこかイイひとのところに落ち着くのだよ!'と声をかけていく...
これも僕にとってはバイヤーのオシゴトなのです。
皆さん、彼等を愛してあげてくださいね!
ではまた、クリノでした。
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