Scye 2021SSはDENIMから
ヴィンテージや1920年代のテイラーリングテクニックを現代の洋服にたくみに盛り込むScye(サイ)。
ジャケットなどの重衣料だけでなく、カジュアルなアイテムにもその工夫の凝らされたパターンでいままでも独自のアイテムを開発し、たくさんのファンがいます。
2021年の春夏コレクションの第一弾はタイトルの通りデニムから。
過去にも3rd型のデニムで腕の運動量を持たせるために脇から一体パターンの"ピボット・スリーブ"を搭載したデニムトラッカージャケットがすぐに思い出されます。
さらに襟がデタッチャブルだったり、別売りファー襟と交換できたり...なんて名品もありました。
【SCYE BASICS】
SCYE DENIM TRACKER JACKET
1165-599-1451
31,900_JPY(INTAX)
今回は初となる2nd型の登場です。
※1月8日(金)発売
個人的にも細身の3rdよりも今の気分はよりブルゾンらしく着用できる2ndが着たい気分(1stだとヴィンテージ好き感が強く出ちゃうし)。
肩ヨークからふんわり膨らむ背中は直線断ちのヨーク側とウエストベルトに対し、曲線でカーブして裁断した後ろ身頃を組み合わせたうえでプリーツも加わりブルゾンらしい印象を際立たせます。
そしてScyeならではのピボットスリーブももちろん搭載です。
下の画像は腕を上に持ち上げた図...。このパターン形状こそScyeならでは。
ヴィンテージデニムを解体したり以前からリサーチを重ねてきたScyeのカッター宮原さんならではのこだわりもたくさんありまして、トラッカージャケットの襟は本来身頃を挟むように付けるのが流儀。
形だけのいわゆるジージャンだとよく表身頃と見返しに挟まるように付いているものも目にしますけど...それだと強度がないそうです。
ヴィンテージにならって箇所によってオレンジとイエローステッチを使い分けたり、
前身返しにはデニム耳をつかったりと、醸し出す表情はヴィンテージの2ndそのままです。
同時に発売になる組下?ともいえる5ポケットのパンツはかなりのルーズフィット。過去の股ぐりを一直線の生地で切り替えたアストライド・パンツ(クライミングパンツみたいに開脚できる)も有名ですが、今回は太さ・股上の深さと迫力ポイントも多いのでパターンはプレーンな表情。
【SCYE BASICS】
SCYE DENIM LOOSE STRAIGHT JEANS
1165-599-1452
26,400_JPY(INTAX)
以前宮原さんにお話を聞いて印象に残っているのがScyeのルーツでもある英国での体験。
ストリートの若者たちが(当然お金が無いので)古着を着ているんだけど、英国で売っている古着というのが当然昔の人が誂えたオーダーメイドのジャケットだったりして、それに古着のジーンズ...。仕立てが凝った上着と無造作に腰バキデニムであわせる姿が印象に残っているそうです。
なんだかScyeの世界観に繋がっていますね。
古着をルーズに穿いている感じ...なのでサイズも相当のビッグシルエットです(表示29inchを平置き直線で測ってウエスト約88cm)。
ジャケット同様にヴィンテージディテールは各所で踏襲しています。
脇線赤耳、ヒップポケットは一本縫いの付け、ウエストベルトは上シングルのV字ステッチ、下チェーンステッチで、隠しリベットにウォッチポケットにも耳付きです。
以上がSCYE BASICSからの新作。
さらにScyeでも1型だけですがDENIMシャツが入荷します。
【Scye】
SCYE DENIM COLLARLESS SHIRTS
1165-599-1449
28,600_JPY(INTAX)
バンドカラーシャツはよく目にするようになりましたが、こちらはそのバンド部分(台襟)もないほんとのカラーレス。フォーマルなどで目にする胸部分のあて布=ボザムが付いたデザイン。
非常に高番手の糸で織られているため色がインディゴでなければデニムであることを忘れるしなやかさです(通常デニムのシャツといったら素肌にはちょっと痛く感じるほどかたいものですが)。
せっかくのデニムそろい。
イワシタくんにスリーセットで試してもらいました。
(身長174cm 着用サイズ:ジャケット38・シャツ36・パンツ29inch)
ヴィンテージ大好き!っていう顔にならない品の良さこそScyeならではだと思います。
是非お試しください。