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アスコットシャツ  ※今回長いです。

posted by Professor"S"

私が「その期がきたらリリースしよう!」と思っていたアイテムの一つがアスコットシャツです。

初めて自分で購入したポパイ"THE IVY BOOKⅡ"

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この中の紹介記事で、初めて目にして以来、ずっと記憶に残っていました。

その時のコーディネートも501にカーデガンを合わせていて、17,8歳の絶賛IVY調査中の私にはとてつもなく大人に見えてとてもインパクトがありました。

Districtで洋服を作るようになって、いつも必ず頭の引き出しにはあったもののなかなかフィットするシーズンがありませんでしたが、今回はアイテムとしてもスタイリングとしてもベストなタイミングと思いリリースする事にしました。

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「アスコットシャツ」とは

起源は、イギリスのアスコット競馬場。イギリスの競馬場は紳士・淑女の社交場。女性はドレスアップ(イメージは映画"マイ・フェアレディのオードリー・ヘップバーン)で男性はモーニングコート。

「アスコットタイ」は1850年頃、モーニングにラフに幅広タイをしたものの一つがとして知られています。

このアスコットタイをシャツに取り付け、当時のドレスコードからしたら"カジュアルな装いのインナーとして生まれます。

ターンブル&アッサー製で、生地はイギリスの秋冬用シャツ地として代表的な、Viella(ヴァイエラ、ヴィエラ)と呼ばれる綿45%ウール55%のツイル生地(90年代まではメーカー名を呼称として"Viella"と呼ばれてました)、柄はタッターソールのようでした。素材からするとスポーティなカジュアルシャツなので、

コーディネートはブレザーやツイードジャケットのインナーや、自宅でくつろぐ時にカーデガンやルームガウンのインナーなどにも合わされていた事も想像できます。

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という事で製作を決めたものの,デザインからして普通のシャツのようには行きません。はじめはいつもネクタイでお世話になっているお取引先様にアスコットタイを作成頂いて、シャツ工場でとりつける事も考えに入れてましたが、技術陣と打ち合わせるにも現物があった方がよいので現物を探すことに。

ところが、ここからが難航しました。

過去の記憶をたどって、以前オーダーを受けていたシャツ専門のテーラーでお尋ねすると「ああ、それは先代の時に受けておりましたが今はお受けしてないんです」のお言葉。

となると古着です。

ASCOT SHIRTS で画像検索し始めてみると見慣れた織ネームに"BROOKS BROTHERS THE CLARNEY"の文字が。

ここからBROOKS BROTERS "THE CLARNEY" 探しの旅が始まりました。

ネットでもヒットせず、アメリカに古着の仕入れに行く方を通して尋ねてみると

「確かに、5年前までは流通していましたが最近は全く見かけませんね。今はヴィンテージのいいのは日本に集まっているので日本で探されてみてはいかがですか?」

それで出張の合間に大阪・神戸で捜索しても見つからず。

あるとき改めて検索すると今まで見ていなかった写真を発見!

そのサイトに行くとNYCの古着屋さんでした。

ダメ元でオーダーして待っていると自宅に届いてびっくりしました。探し始めて3ヶ月が経過していました。

早速開封して着用してみると今にぴったりなサイズ感!

ボンテージパンツがそうですが、私がこの様にファッション界の定番をDistrictで扱う場合は必ずサイズスペックをDistrictのものに置き換えるのですが、

見つけるのが困難なこのシャツに関しては今回はこのルールを破ってそのサイズスペックに忠実に作成することにしました。

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ここでBROOKS CLARNEY に話を戻すとネット検索でヒットした1967年のBROOKS BROTHERSのカタログにドレッシーなカジュアルアイテムとしてメンズ、ウィメンズ両方に掲載がありました。

リンクはこちらです。

きっちり年代を追って調べていませんので憶測にはなりますが、後年のカタログには掲載がなかった事からすると、どうも60年代末に数年間定番として存在していたようです。

ターンブル&アッサーで生まれてブルックスブラザーズで数年間定番というのも何かの縁を感じます。

実物を入手したところで、生産技術チーム、生産チームと打ち合わせて生産が可能となり、今回もTypeⅡや他のブルゾン、オープンシャツのパターンを作成してくれたたHIGASHI君との共同作業で満足の行くものをご用意することが出来ました。好奇心旺盛なHIGASHI君は今回も沢山研究して、いいモノにしてくれました。

着こなしは

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①アスコットをしっかり結んでTUXブレザーやカーデガンのインナー。

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②アスコットを結ばず垂らしてカジュアルに

ポイントは

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①の場合は「しっかり目に結んでからアスコット部分を左右に引っ張って巾を広く高めに結ぶ」がかなり大事です。首もとにしっかり五角形の底辺を作ってください。

②の場合はだらしなくならないように第一釦を留める事。

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ゆったりした身頃のサイズ感と着丈のバランスが、2Pワイド、7ワンプリーツ、9ワンプリーツのようにゆったりした腰周りのパンツにぴったりです。

結ばすに着る際に、ヴェストの前釦を留めずに羽織る着こなしもかなりお勧めです。

今期のIVY、プレッピーな気分にはタッターソールがぴったりだと思いますが

白はフォーマルも得意なDistrictらしいアイテムなのでしばらく継続を考えています。

TUXブレザーやリアルTUXEDEをまた新鮮に魅せてくれる上にデザイナークローズとも好相性。

クラッシックでありながら現在(いま)にぴったりなこのアイテム。

ここで逃さないでくださいね。

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